左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

リーブ21は「波動」系ニセ科学と思う

裏モノJAPAN2月号別冊
『怪しい商品
 ぜんぶ買って試した 第二刷』(2009.2.1 鉄人社)

を読んでいたら、「発毛&ヘアコンタクト」のところに「リーブ21」
があった。
 TVのCMで、いかがわしさをぷんぷん臭わせていたので気になって
いたものだ。

 お試し体験のあと、1年コース(100時間)を申し込んだ里村さん
(仮名)の例。代金は167万。これは生えなかった場合、施術代金のみ
返金というコース。
 契約後にやったのは、何と「毛髪の波動測定!」。(これは最初だけ
無料であとは三ヶ月毎に検査料で5千円とのこと。)

 もうぼくはここでリーブ21はニセ科学と判断!

 http://reve21-hatsumou.com/17/50/51/000024.php
 を見ると、「リーブ21は脱毛の原因を解明するために、化学的にもアプ
ローチをして脱毛の原因に務めています。これがLFA波動測定と言われる
ものです。」「髪の毛だけでここまで解ってしまうのは、現代科学の発達と
リーブの良いところではないでしょうか?」

 リーブ21の宣伝の本『超発毛』(発売元 日本発毛理学研究所 H12年
発行 1200円)にも、「波動理論」が出ているという。
 http://kaminokezou.livedoor.biz/archives/cat_27261.html
「水に波動を与え、効果のある水に変化するという。また、電気治療器など
も紹介されており、科学的とのイメージを大切にしています。」

 どちらのWEBでも「だからリーブ21」は科学的なアプローチをしており、
科学的だとしている。これこそ、あの「波動」というニセ科学にころっと
だまされたり、あるいはだましたりしている、そのものだ。

 裏モノJAPAN2月号別冊の体験記をみると、酸性食品アルカリ性
食品を1:4の重量比で食べろ」
など、科学(栄養学)から見たら、そもそも
食品を酸性とアルカリ性に分けること自体が時代遅れで非科学なのに、さらに
重量比まで出てくるのには失笑を禁じ得なかった。

 ぼくにはニセ科学で金儲けの典型例に思える。
 波動測定のきちんとした医学的な根拠、水に波動を与えて効果のある水に
変化するという根拠、酸性食品アルカリ性食品を1:4の重量比で食べる
ことの医学的な根拠はどこかにあるのだろうか。それを示して貰えれば検討
するが、今のところ真っ黒けのニセ科学だと判断しておく。