山川日本史、世界史の教科書復刻版、それに日本実業出版社から7月に出た『もう一度高校数学』などが順調に版を重ねているようだ。
日経に“ハウツー本やトリビア本で手早く身につけた知識は付け焼き刃で終わりかねない。学び直すにしても、中学レベルでは物足りないし大学生向けだと難しすぎる。”という解説があった。
理科は高校レベルではかなり難しいから、ぼくのサイエンスアイ新書『大人のやりなおし中学化学』や、高校の初級レベルを扱ったブルーバックス『新しい高校化学の教科書』なども、そうした読者の欲求に応える本になっているのだろう。
時代が厳しくなると雑学のような軽い知識よりは、ちゃんと自分の力になる、自分の身につく知識が学べるものが歓迎されるのだろう。
ぼくの編著の『化学超入門』(日本実業出版社)は4万部出て、いまは絶版になっているが、ビジネスで化学系の製品を扱っている人たちに読まれたと思う。
これも新しいかたちで世に出せればと思っている。