左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

イングランドの義務教育理科の「21世紀科学」。ベネフィットとリスクの判断を教える。

 毎日新聞理系白書左巻健男:イギリスでは国民の科学リテラシー低下の反省に立って「21世紀の科学」という取り組みが始まっている。義務教育の最終学年で科学の基本法則を教えていたのを、「科学的知識をもとに判断できる市民を育てる」という視点で大幅に見直した。
 例えば物理では、運動力学ではなく放射性物質について学ぶ。生活と電気の関係に始まり、放射性物質の種類や原子核崩壊、地球温暖化、自然界の放射能とそのリスク、原子力発電をどう考えるか−−まで広範囲に教師と生徒が探究する。


 日本の放射線教育は、リスクをほとんど教えず、自然放射線がまわりにあることや放射線の利用を教え、放射線アレルギーをなくすことだけをメインにしようとしていた。
 きちんとリスクも教える必要がある。