左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

「なぜ比嘉EM菌側はその批判側に圧力をかけるのか?」かけられている1人としての一考察

 EM菌開発者・比嘉照夫先生のお人柄
http://togetter.com/li/511735
 に、比嘉氏が講演で「ツイートを全部チェックしているのでEM批判をした人は全員訴訟対象になる」と述べていることが示されている。
 実際に比嘉氏関係の会社に属する人らが、批判側が属している大学や研究機関、所属機関がない場合は個人宅へ行って、「営業妨害」とかの抗議をしたりすることを行っている。


拙著 『ニセ科学を見抜くセンス』新日本出版社から:
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 EM研究機構の顧問と社員が、EMの非科学性について批判している人らの自宅や所属機関に押しかけたりして、「名誉毀損」「営業妨害」だとして批判封じの働きかけをしています。
 こうした役目を行っているEM研究機構の顧問は、ときにはEM研究機構の顧問であることを隠して、大学客員教授やジャーナリストの肩書きを使い、その批判封じをしたりしています。
 本来なら、EM批判をしている研究者とは公明正大に議論をすればよいのです。本当に商品の性能に自信があるなら第三者に自由に検証してもらい、もし問題が見つかれば商品の改良を重ねていき、批判を元により良い商品開発を目指していくのが企業としてのあり方です。
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 EM菌の儲け頭「EMX GOLD」清涼飲料水を販売する「EM生活」の2009年3月の売上実績がリクナビのキャッシュにあるのを次に紹介してある。
http://blog.livedoor.jp/emxgolden/archives/1087373.html


 「EM生活」の従業員数 38名、売上高 20億円(2009年3月実績)。
 それが2015の従業員数は27名。
 先のサイトのコメント欄を見ると、代理店だというコメントから「売上が半減」がわかる(本当なのか、どこもそうなのかどうかはわからない)。
 以下がコメント欄(本当かどうかは確認しようがないのでわからない)。
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6. Posted by 匿名 2012年09月19日 08:29
 EM生活の裏サイトでEMXGOLDは放射能に効くと宣伝してますよ。
 売り上げが相当落ち込んでいるんでしょうね。
5. Posted by 悲しい現実 2012年09月09日 00:34
 私たち一次店は、EM生活から定価販売、萬寿のしずく併売禁止を強制されています。
だから、二次店に横流しし、二次店が安く販売しているのです。
でも、売上は昨年の半分です。
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 一次代理店には55%で卸されてくるというコメントもあった。
 
 
 「EM研究機構」のほうも、ピークは従業員数が200名台のようだが、現在は75名。新しくホテルや農場の経営、EMX GOLDの製造が加わってそこに数十名の従業員がいるので、実質は大きく減少していると思える。


 現在は「EM生活」の従業員が減って27名はわかるが売上のデータが見つからない。
 キャッシュにEMX GOLD清涼飲料水を6万人が月に1本とある。すると72万本/年。EMJ店長ブログには昨年で国内60万+海外7万と。
 EMX GOLDのサイトでは年間出荷本数60万本(過去3〜4年の間)とある。製造しているEM研究機構のサイトに「月平均5万本を国内•海外へ向けて出荷しています。」とある。


 一方、その前身のEMX(現在は内容は同じで「万寿のしずく」という名称)は15年で1300万本だった。年に87万本。
 EMX GOLDと万寿のしずく(旧EMX)では原料が大きく違う。
 原料の違いなどについてぼくの意見は『ニセ科学を見抜くセンス』に書いた。
 EMX GOLDは波動測定やOリングテストで旧より5倍の能力アップといっている。万寿のしずく(旧EMX)側は酸化還元電位は両者変わらないと。


 かつてEM医学革命などと称していたのは万寿のしずく(旧EMX)のほうの症例。最初にあげたサイト「EMXゴールドは、すばらしい。」(←皮肉)は、このあたりを怒っている。EMXでよいとされたことをEMX GOLDにすり替えて宣伝しているからだ(旧EMXでよいとされたことにも問題は多々あると思う)。


 稼ぎ頭のEMX GOLD清涼飲料水の売上低下がEM側がその会社顧問や社員が批判側に営業妨害と圧力をかける大きな原因だと思える。
 安い原料でも、500mL4千円…という清涼飲料水が売れなくなるのはグループ会社、代理店…は困るだろう。それを批判側の存在のせいにして攻撃を加えるのではないか。