関英男氏(1905年10月13日-2001年12月16日) は日本の電気工学者・電波工学者で、東京工業大学電気工学科卒業、国際電気通信株式会社の研究員の後、東京工業大学・千葉工業大学・電気通信大学講師を経て電気通信大学教授・ハワイ大学客員教授・東海大学教授を歴任。
関氏は、一方で1970年代頃から、「科学では解明できない神秘」にも興味をもち、傾倒していった。
関氏はその後、念波・天波、縦波重力波の考えを深めていった。
(なお、自然科学で研究している重力波は横波である。)
念波という言葉は、宇宙創造神からの言葉を人間界に伝えるチャネラーとして選ばれたという田原澄女史(1965年没)から関氏が教えられたものだ。関氏はチャネラーや幽体離脱して宇宙センターに行ったとする人らの言うことを全面的に信じて、その宇宙論をつくっていった。
天波は、1997年に関氏が気づいて命名した。
関氏は、念波・天波は縦波重力波と同様のものと考えた。
EM菌比嘉照夫氏は故関英男さんのある意味信者さん。
比嘉照夫氏は、「私はEMの本質的な効果は、関英男先生が確認した重力波と想定される縦波の波動によるものと考えています。」、その結果、比嘉照夫氏は「EMの不思議な現象は、EMが発生する重力波によるものである」という確信を得た。
比嘉照夫氏がEM菌の万能性を述べるときに彼の理屈を支えるのは、関さんの「縦波重力波」「量子力学」である。
そこで、関さんが宇宙のしくみをどう考えていたかを紹介していこう。
宇宙には、宇宙センターがある。全体の形は球体で、まばゆいばかりの金白色に輝いている。その大中心は一大金色光明の世界。そこに宇宙創造の大神様がいる。
なぜそのように考えたか。
オスカー・マゴッチ氏などが、幽体離脱して宇宙創造の大神様と対面しての話を全面的に信じたのである。
その結果、日本の古事記にある天地創造の記述は、日本のことだけではなく宇宙全体がどうやってできたかをわかりやすく示すとする。だから古事記に出てくる神様が関さんの本に出てくる。
宇宙センターにいる宇宙創造の大神様は、縦波重力波の「念波と天波」を四方八方に放射。念波・天波は遅いものでも光より30桁くらい速い、なかでも速いものは90桁ほども速い。
念波と天波は、地球にもやってきていて、地球上の人間一人一人を捉えて、監視した結果を宇宙センターに送り返している。人間間もそれで通信。だから宇宙センター、人間間でも思いは一瞬で伝わる。人は精神的に成長をとげると、音波や光だけではなく、念波を使って思想をやりとりする。
関氏はダーウィンの進化論は間違いとする。
創造主が宇宙のあちこちに星を創造。しばらくして生物がすめる環境になると次第に原始生物から高級な動物を誕生させたという。
人間は、日本書紀に「わが皇祖は今から179万2470年前に天より降下された」とあるから、100万年前より少し古い時代に誕生したとする。
(現在、人類学では人類は約700万年前に登場がメインの学説。)
DNAの情報はATGCの組み合わせ。関さんの側近の池田邦吉さんによるとウマシアシカビヒコチノカミ(古事記に登場)が生命体を造る担当の神様だということを信じる。
21世紀には地球は優良星になり、宇宙創造の神がすすめる霊性を高める洗心(強く・正しく・明るく・宜しからぬ欲をすて、感謝の生活)をする条件が必要とする。洗心しない人は不良星に移住させられる。
こんな関英男宇宙論を、比嘉照夫『日本の真髄』と比較したいと思って格安な古本を探している。オンデマンド出版のせいか格安古本がいまのところ見つからない。また図書館などにもないようだ。
Amazonレビューによると、『日本の真髄』には、次のような内容があるようだ。
・日本の歴史は、天照大御神の『天壌無窮の詔勅(神勅)』で始まっている。
・天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)は宇宙の中心にあって、すべてを支配(司る)する役割を持つ宇宙の万能の神様で、大げさに言えば宇宙や現存するすべての元を作った神様である。
・世界中の神話で古事記以外にこのような量子力学的な仕組みを明確に説明できる例はありません。日本は実に幸せな国である。・日本は、『天壌無窮』を目指し、量子力学的歴史を持ち、それが実現できる世界で唯一の国。
『日本の真髄』の古本を入手したら確認したい。
ついでに、関さんの言説を紹介しておこう。
・太陽の表面は26度で、地球人類よりずっと高いレベルの人類が住んでいる、黒点は森林地帯。金星は優良星でそこにすむ植物たちは人間にお辞儀をしてくれる。
・がん、エイズの本当の原因→陽子の形が歪むとエイズに、中性子が歪むとがんになる。
参考:
故関英男『高次元科学』にある予言を見てみよう!(特に彼の縦波の重力波が本質というEM菌の皆様)!
- 左巻健男&理科の探検’s blog
https://samakita.hatenablog.com/entry/2018/04/30/121623