左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

飲み屋でのこと

 阿佐ヶ谷の「韓伽羅」で飲んでいたら、右隣に若い男女が座った。今まで店で一緒になったことがないので、そちらは無視して左側のお客たちとバカを言い合っていた。その日、オーストラリアの旅の本を買ってきたつもりが、オーストリアの旅の本を買ってきてしまったので笑われていたのだ。(^_^;)


 右隣の女性が「先輩は東大卒なのよ!」と自慢げに言った。「九州某県のS西高の尊敬する先輩なの!でも彼女がいて、私を彼女にしてくれないの」などと言っていた。
 つい、ぼくは、「何学部なの?」と聞いてしまった。
 少し前まで常連の灘−東大法出身の常連さんがいた。それと、つい最近、ぼくの囲み記事が上で、下に「灘−東大法出身の元“ミスター文部省”寺脇研氏」の囲み記事が東京新聞で並んだこともあり、「東大出身」に反応してしまったのだ。
 長く東大附属高の「文部科学省教官」をやっていたこともあったし。


 すると男性は「教養学部です」と答えた。それも理系だという。
 「ぼくは何人か教養学部の教員を知っているよ」と言った。「たとえば、女性の研究者のFさん」。
 かの男性が驚いていた。「F先生は、ぼくのゼミの先生です」。
 在学中は「村上陽一郎氏」の講義も受けていたという。
 そして、今は某独立行政法人に勤務という。
 「ぼくはその理事長とよく話をするよ」とちょっと自慢。
 ぼくの名前をいったら「知っています!前に滝川洋二特任教授と話したときに、今に左巻健男先生とも話をするだろうな、と予感していました」と。男性とは共通の友人もいた。
 女性は「この出会いは私のおかげよ!」と男性に言っていた。「よかったあ、この店に連れてきて」と喜んでいた。
 男性は、ぼくの研究領域と重なる仕事をしている。何せぼくは、その某独立行政法人の委員でもある。
 研究所でポスドクをしている、共通の友人も入れて今に一緒に飲もうということになった。
 女性が「東大卒」と言わなければ、関わりはなかったかもしれない。
 阿佐ヶ谷の小さな飲み屋でのできことだった。