左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

かつての理科教育界には熱気があった気がする

 左巻健男です。
 昨日のエントリー「今日も未知との出会いがあった」への自己レスです。

 日本の理科教員は、昔どんな理科教育をしていたか知らない人が多いですね(戦前戦中は時代が違いすぎるので知らなくてもよいかも)。
 それと欧米先進国や韓国などの理科教科書がどんなものかも知らない人が多いように思います。


 ぼくも検定中学校理科教科書の執筆者・編集委員ですが、そういう過去の教科書や欧米などの教科書も見たほうがいいと思っています。


 かつてアメリカの理科教育現代化運動が日本に影響を及ぼしたときは、高校ではPSSC物理、CHEMS化学、CBA化学、BSCS生物やESCP地学などが邦訳されて熱心な高校教員はその実験の追試をしたりしていました。英国のナフィールドも邦訳されていました。
 中学校レベルでもIPS科学が学習指導要領中学校理科に影響を及ぼしました。
 あの熱気が今ないと思います。日本的に受容して問題も多々あったのですが。(昔はよかったという老人の繰り言かも。)


 まあ、ぼくは以上の洗礼も受け、院生時代にはポスト理科教育現代化のHPP物理の論文などを読んでいました。
 そういうものを読みながら影響を受けたのは板倉聖宣さん、故高橋金三郎さん、故真船和夫さん、故林淳一さんという人たちでしたが。