ドイツでは流行っているという話は聞いていましたが、日本では、ホメオパシーみたいなものは信じる人はいないだろうと思っていました。そうしたら、沢尻エリカのツレの(ツレだった?)高城剛氏が書いた本の中で、彼がホメオパシーの薬を飲んでいることを知り、「日本にもいるんだ!」と思いました。朝日の記事を読むと助産師会の中ではかなり流行っているようです。
8/11の朝日朝刊に「ホメオパシー利用者 複数死亡例 通常の医療行為を拒否」という記事が出ています。
〈ホメオパシー〉とは…約200年前にドイツで生まれた療法。「症状を起こす毒」として昆虫や植物、鉱物などを溶かして水で薄め、激しく振る作業を繰り返したものを、砂糖玉にしみこませて飲む。この玉を「レメディー」と呼んでいる。100倍に薄めることを30回繰り返すなど、分子レベルで見ると元の成分はほぼ残っていない。推進団体は、この砂糖玉を飲めば、有効成分の「記憶」が症状を引き出し、自然治癒力を高めると説明している。がんやうつ病、アトピー性皮膚炎などに効くとうたう団体もある。一方で、科学的な根拠を否定する報告も相次いでいる。豪州では、重い皮膚病の娘をレメディーのみの治療で死なせたとして親が有罪となった例や、大腸がんの女性が標準的な治療を拒否して亡くなった例などが報道されている。
http://www.asahi.com/national/update/0804/TKY201008040482_01.html から引用
この種のニセ科学は次のようなことをもたらすと思います。
・無駄な金や時間の消費
・治る病気が悪化
8/18,19は理科教育関係者、消費者教育関係者に話をする機会がありますのでホメオパシーも取り上げようと思いました。
「ホメオパシー」トラブルも 日本助産師会が実態調査
http://www.asahi.com/national/update/0804/TKY201008040482.html
問われる真偽 ホメオパシー療法
http://www.asahi.com/health/feature/homeopathy.html
上記記事を執筆した長野剛記者のブログ「こちらアピタルです。」
ホメオパシー療法、信じる前に疑いを
https://aspara.asahi.com/blog/kochiraapital/entry/kNKQFuNbTK
・ブログに多くの反響をいただきましたので、5日昼、続編を掲載しました。
続「ホメオパシー療法、信じる前に疑いを」
https://aspara.asahi.com/blog/kochiraapital/entry/glgeK5yOwd
・さらに多数の反響にお答えし、8日、ブログの第3弾を掲載しました。
第3弾「ホメオパシー療法、信じる前に疑いを」
https://aspara.asahi.com/blog/kochiraapital/entry/dqPcHZmbez