左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

9月5日のアイスランド紀行「ゴールデンサークル」

●9月5日 日 「ゴールデンサークル」
 地球の割れ目ギャウで有名な世界遺産シンクヴェトリル国立公園、絶えず轟音をとどろかせるグトルフォスの滝、噴き上がるストロックルの間欠泉は、アイスランド観光で必ず立ち寄る場所とされて、いつしかこれらをゴールデンサークルとよぶようになりました。
 アイスランドは、プレートテクトニクスによると、ユーラシアプレートと北アメリカプレートが互いに引っ張り合っている場所になっています。両プレート間は年に2〜3センチメートル 広がっています。ギャウは、そうした地球の裂け目です。
 アイスランドでギャウが見られる場所はいくつかりますが、ここシンクヴェトリルのものが最大規模です。割れ目の底を歩くことができます。


 グトルフォスの滝は、迫力がありました。幅70メートル、1段が15〜30メートルの高さの階段状の溶岩層を、ラングヨークトル氷河から融けた水が川となったヴィータウ川の流れが、轟音と共に落下しています。


 滝の少し上にあるカフェで昼食。ぼくはビールを飲みました。
 滝の上流のほうにある山々を眺めると、雲かなと思っていたのが氷河でした。それがラングヨークトル氷河かも。


 かつては噴き上がる熱湯が70メートルにも及んだという間欠泉ゲイシール。今は、活動休止。小ゲイシールからはボコボコと熱湯がわき出ています(噴き上げなし)。
 代わりにストロックルの間欠泉が5〜10分間隔で噴き上げています。見ていると水面が上下したりしていますが、あるとき盛り上がってきたかと思うと高さ30メートルくらいは噴き上がります。


 ツアーバスはスカゥルホルトへ。白と黒のコントラストが美しい教会があり、まわりは酪農地帯です。今度家を建てる機会があったら白壁で黒のスレート葺きのシンプルなのをと思いました。(機会はないと思うけど。)
  

 最後はネーシャヴェトリルの地熱発電所見学。アイスランド最大の地熱発電所で、地下から高温水を取り出し、それから得た水蒸気でタービンを回して発電しています。そのとき近郊から引いてきた水を温水にしてレイキャヴィークに供給しています。
 アイスランドの電力は大部分が水力と地熱(うち地熱は15パーセント)です。水素スタンドの表示を見かけましたが、水素燃料電池のバスが試運転されているようです。


 9月3−4日の内陸部の荒涼とした世界の連続に対し、今回のゴールデンサークルは、ずっと植物がゆたかでした。ここだけ見たら、全土が酪農地帯かと思ってしまうでしょう。
 この3日間のツアーの経験からだけでも、ぼくは少々アイスランドの自然に魅せられたようです。数年以内に再訪しそうな予感がします。
 3日間のツアーで日本人と一緒になりませんでした。今回は韓国人の学生と思われるグループが参加していましたが、そのうちの一人の女性はとても好奇心旺盛でいろいろな被写体にカメラを向けていました。インドでも韓国人の学生をよく見かけました。日本人の学生は何をしているのでしょうか。


●写真は帰国してから入れます。