左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

ある理科の授業を見て…

 千葉大附中で「学び合い」の理科授業見学。そこはぼくが教育実習をした学校。柔道有段者の指導教員S先生に「お前は生意気だ。外に出ろ」と胸ぐらを捕まれた。「お前の考えは10年早い!」と。ぼくは、「ぼくの考えを世に発信していきます!」って応答。若かったな。


 1時間だけでは何ともいえない。授業後、ある教育入門書を前に教育観、授業観を説明されたのにはまいった。一応、ぼくは教育学研究者なんだけど(笑)。
 ちょっとまじめすぎて「ハマりやすい」性格だなあと思った。
 ぼくは理科授業で仮説実験授業、極地方式研究会、玉田泰太郎さんなど多方面から学んだがどれにも「ハマらなかった」。ぼくはそれらにハマった人たちを理科教育の世界でもたくさん見てきた。●●運動、●●型、●●方式…にハマる人ら。ぼくは「いいものはいい」方式。
 そして日本理科教育学会にも科学教育学会にも入らずに“一匹狼”になった。ごく少数にしか読まれない論文は書く気が起こらなかった。書いたのは授業の展開や実験の具体的な内容だ。
 帰り、某教授と雑談して帰って来た。


 理科授業を参観して自分の若い頃を想起。
 ぼくは教育技術は未熟だったが共同の学びは意識していたようだ。課題もいつも「学びがい」を意識していたし、よく議論していた。他教科でダメな生徒も活躍していたし、全員参加に近かった。あと理科はおもしろいから絶対に好きになるという思いとコンテンツがあった。