015年(平成27年)2月11日(水曜日) 日刊 県民福井
★理科教育の第一人者が講演
理科の指導力向上を目指す教員研修会が九日、福井市福新町の県教育研究所であり、法政大教職課程センターの左巻(さまき)健男教授=写真=が講演。「人に伝えたくなるような知識を教えるのが重要」と呼び掛けた。
左巻教授は日本の理科教育の第一人者。現在は教育雑誌の編集も手掛ける。講演では授業についていけなかった小学生時代の思い出や新人教員時代に「大気圧の大きさを実感させたい」とドラム缶をつぶす実験をした経験談などを披露した。
今の教育を「知識はテストで使われるだけ。教室内にとどまっている」と指摘。「授業で見聞きしたことを日常生活でも意識するようになれば、より深くて高度な疑問が持てる」と述べた。
研修会には、嶺北の小中学校で理科を教える教員百十人が出席した。(高橋雅人)