岩田健太郎『食べ物のことはからだに訊け!−健康情報にだまされるな』ちくま新書のはじめにと1章「糖質制限は本当に体に良いのか?」を読んだ。
1章で彼は糖質制限をやったら手脚に筋肉が付いて肥ったと。糖質制限には既視感があった。70年代に米国で流行ったアトキンス・ダイエット。
1章の結論は、メタ分析を検討して、長期的には「どっちでもいいじゃん」。長生きできる、早死にする、どっちも言えないから。そこで、やりたい人は試して自分の体と相談をと。
糖質制限に嵌まった人、それを批判する人…何でも自分と違う食事を攻撃したがるよね。してもしなくてもいい。でも子供の誕生日パーティのときに一緒にケーキを食べられないようなレベルのはやめたほうがいい。
違う食事への攻撃はトランス脂肪酸、人工甘味料など、農薬や化学肥料に反対する人にも共通した傾向。普通のレベルなら健康被害は起きない。起きると信じている人はある種のこころの病で不健康。
1章を読む限り江部さんなんかよりずっとまともだと思った。