左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

政界を蝕むニセ科学(2019/4/20土@大阪) 市民社会フォーラムの配付資料

次で配布した資料を紹介しておく。

 

政界を蝕むニセ科学

『RikaTan(理科の探検)』編集長・左巻健男さん講演「政界を蝕むニセ科学~EM菌、デトックス、親学発達障害、ナノ銀…~」(2019/4/20土@大阪) 市民社会フォーラム

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政界を蝕むニセ科学(+カルト・オカルト)
~EM菌、デトックス、親学発達障害、ナノ銀…~

サマキタケオ
左巻 健男 東大講師・元法政大学教授・年金・印税生活者
Samakita★@★nifty.com(★を削除し詰める) FB:左巻 健男 ツイッター:@samakikaku

 

ニセ科学「科学っぽい装いをしている」あるいは「科学のように見える」にもかかわらず、とても科学とは呼べないもの。

・オカルト…「秘密、隠されたもの」という意味のラテン語のoccultに由来する語で、「神秘的なこと。超自然的なさま」(広辞苑)を意味する。なお、ニュートンの「万有引力」もライバルのライプニッツらから「オカルト的なもの」と強い批判を浴びた。主流派から見て異端をそう呼んだ。

・カルト…「狂信的な崇拝」(広辞苑)を意味し、過激で異端的な新興宗教集団を指すことが多かったが、現代では広く個人や社会に対して破壊的な行為をする集団を指す用語になっている。

統一教会1954年に韓国・ソウルで結成され58年に日本へ進出した統一教会世界基督教統一神霊協会、2015年に世界平和統一家庭連合に改称)。関連会社を隠れ蓑にして信者に霊感商法を行わせてきた教団は、教祖・文鮮明の送金命令によって75年からの10年間で約二千億円を霊感商法の稼ぎから韓国へ送金。

自民党安倍政権と統一教会直接の関係が最初に浮かび上がったのは2006年のことだ。
 同年5月、統一教会政治団体・天宙平和連合(UPF)が福岡で開催した合同結婚式併催イベント『祖国郷土還元日本大会』に、当時官房長官だった安倍晋三と元法務大臣衆議院憲法審査会会長の保岡興治(2017年引退)が祝電を贈ったことが発覚した。
「わたしは安倍晋三氏と統一教会問題で会話を交わしたことがある。安倍氏は言った。『北朝鮮統一教会の関係はどうなっていますか』わたしは北朝鮮金正日体制と統一教会とが深い関係にあることを伝えた。安倍氏は『そうですよね』とうなずいた。『実は』と彼は統一教会がさかんに接触し、面会を求めてくると語った。『わたしは会わないですよ』と安倍氏は言った。北朝鮮に強硬な立場を取り、しかも有力な総裁候補である安倍氏が、自らの判断であえてこの時期に統一教会系の集会に祝電を打つことはないだろう」(出典:有田芳生の「情報の裏を読む」)
 2012年12月、政権を奪取した安倍晋三は悲願である憲法改正を実現するために長期安定政権を目論んでいた。そのためには、組織票にとどまらず無尽蔵の人員を派遣してくれる統一教会を利用しない手はなかったのだろう。目先の国政選挙や改憲運動を巡る策動のために、安倍は最も関係を持ってはいけない相手からのアプローチを受け入れる。教団サイドと距離を置いていた筈の安倍晋三は、自身の政治的野心と引き換えに悪魔の取引を結んでしまったのだ。(鈴木エイト氏による)

・EM菌…有用微生物群 Effective Microorganisms の英語名の頭文字であり、製造・販売している(株)EM研究機構、(株)EM生活などの商標登録の商品群。知られるようになったのは、比嘉照夫『地球を救う大革命』サンマーク出版1993がベストセラーになったのがきっかけである。国立琉球大学農学部教授が書き、高名な経営コンサルタント船井幸雄氏が応援したことで話題になった。もともと世界救世教という新興宗教が関係した微生物資材(農業用)だが、「神からの贈りもの」から「神様」になり、万能性を持つとされる。

・EM菌議運…2013年12月に「有用微生物利活用推進議連」(EM議連)設立。会長は野田毅自民党税制調査会会長・熊本)、幹事長は平井卓也(香川)、事務局責任担当はNPO法人地球環境共生ネットワーク(U-net)の理事でもある高橋比奈子(岩手、安倍内閣環境大臣政務官)である。設立時の会員数は50名余り。「EMによる国づくりを国政レベルで推進できる議員連盟になること」を目指している。

デトックス「解毒」を意味する。健康系業界では、体内にたまった有毒な物質を排出すること。デトックスと称して、健康食品・サプリメントや健康機器が販売されている。なお、デトックス言説における「毒素」とは何なのか。あるいはそれが、肝臓、腎臓、皮膚など人体において老廃物を排出する器官の働きとは“何が異なっているのか”というきちんとした理論はない状態。
ニセ科学デトックス検査を実施する「食の安全を考える議員連盟」の設立に動く野党系→共産党・紙智子参議院議員Twitterではデトックス検査として毛髪を6グラム調べるツイート。川田龍平(立憲)、大河原雅子(立憲)、阿部知子(立憲)、福島みずほ(社民)、小宮山泰子(国民民主)、紙智子(共産)各議員、この他にデトックス・プロジェクト・ジャパン準備会の山田正彦(元農水大臣)ら。

・親学…安倍晋三氏や下村博文氏(第一次安倍内閣官房副長官、第二次・第三次安倍内閣文部科学大臣)のブレーンである明星大学教授の高橋史朗氏の提唱。2007年4月25日、日本政府(第一次安倍晋三内閣)主催の教育再生会議は「『親学』に関する緊急提言」なるものを提示。

・親学推進議員連盟2012年、81人の国会議員により親学推進議員連盟(家庭教育支援議員連盟)が結成され、その会長に安倍氏、事務局長に下村氏、顧問として民主党(当時)から鳩山由紀夫氏が就任した。その設立総会には高橋氏やTOSS(教育技術の法則化運動:会員数一万人以上を誇る教員組織)代表の向山洋一氏も参加。2012年5月、大阪維新の会市議団が、市議会に「家庭教育支援条例」案を提出した。この条例案には、「伝統的子育てで発達障害を予防できる」とあり、批判を浴びて白紙撤回。

・ナノ銀…古くから銀には除菌・抗菌効果があることが知られる。ナノ銀とは、10ナノメートル(1 ナノメートルは10億分の1メートル)程度からそれ以下の粒子径にした銀のこと。
板橋区ホタル生態環境館の阿部宣男氏→〈自然界の元素がきれいなまん丸の球体だとしたら、ヨウ素131やセシウム134、137はとんがった金平糖のようなもの。このトゲトゲが生物の細胞やDNAを壊すのではないかと、私は思っています。(中略)ナノ銀は金平糖をきれいな球体に変える働きをする〉。

平野貞夫氏…野党共闘のキーマンの1人(小沢一郎側近)。日本再生のためにはナノ銀だと信じ込んでいる人。「放射能浄化Abe-Effect協議会 」なる団体まで設立。共産党の大幹部に「ナノ銀除染の批判者をなんとかしろ」と依頼したという情報(篠原氏)がある。

手元の古い本を譲渡します(主に理科教育関係)

研究室から本を移動させるので、もし次の本で希望がありましたら、メールをください。メール→ rika88 @ rika.org @左右を詰める

 

・『理科教育史資料集 5 理科教材史Ⅱ(物理・化学)』とうほう (6巻で10万5千円のうちの1巻 6で割ると1万7500円)→5000円
・『理科の授業実践講座1 ものをつくる』新生出版→2000円
・『理科の授業実践講座2 自然観察』新生出版→2000円
・『理科の授業実践講座4 ひと』新生出版→2000円
・『理科の授業実践講座6 植物のくらし』新生出版→2000円
・『理科の授業実践講座17 天体』新生出版→2000円
・『理科の授業実践講座18 気象・気候』新生出版→2000円
・『理科の授業実践講座20 人間と自然』新生出版→2000円
×・『安全、かんたんにできる 新理科実験・工作 理科工作・ものづくりA,B 化学の実験A,B 物理の実験A,B 3分冊』大倉書院→3000円
・松井吉之助『理論・実践 中学校化学の授業』同時代社2600円+税→1000円
・三井澄雄『イオンと化学反応の指導』むぎ書房1600円→500円
・三井澄雄『みんなの科学 イオンと化学反応』四方社700円→400円
×・真船和夫・玉田泰太郎・長谷川純三『教科教育法 小学校理科』日本標準1400円→500円
左巻健男・笠井守編著『新小学理科の授業 3年』民衆社2500円→800円
左巻健男・園部勝章編著『新小学理科の授業 4年』民衆社2500円→800円
×・左巻健男・藤本拓郎編著『新小学理科の授業 5年』民衆社2500円→800円
×・左巻健男・本間明信編著『新小学理科の授業 6年』民衆社2500円→800円
左巻健男・笠井守編著『2002年 新小学理科の授業 3年』民衆社2500円→800円
左巻健男編著『2002年新小学理科の授業 4年』民衆社2500円→800円
左巻健男・宮内主斗編著『2002年 新小学理科の授業 5年』民衆社2500円→800円
左巻健男・小石川秀一編著『2002年 新小学理科の授業 6年』民衆社2500円→800円
左巻健男編著『新中学理科の授業 1年』民衆社2600円→800円
左巻健男編著『2002 新中学理科の授業 3年』民衆社2800円→1000円
・浅岡清範編著『たのしくわかる中学理科の授業 第一分野上』あゆみ出版2000円→800円
・松井吉之助編著『たのしくわかる中学理科の授業 第一分野下』あゆみ出版2000円→800
・熊沢文男『理科どう教えるか 自然の観察』新生出版1200円→400円
・前田幹雄『理科どう教えるか 植物のくらし』新生出版1200円→400円
・中村啓次郎『理科どう教えるか 溶解と水溶液』新生出版1200円→400円
・熊沢文男『理科どう教えるか 気体と物の燃え方』新生出版1200円→400円
×・松井吉之助・大竹三郎『物質の学習 理科授業の新しい試み』明治図書1800円→800円
×・中村啓次郎編著『理科これだけはおさえたい 中学年Ⅱ』国土社2000円→800円
・玉田泰太郎編著『理科これだけはおさえたい 高学年Ⅱ』国土社2000円→800円
・江川多喜雄『たのしくわかる理科3年の授業』あゆみ出版1500円→600円
・中村啓次郎『たのしくわかる理科4年の授業』あゆみ出版1500円→600円
・玉田泰太郎『たのしくわかる理科5年の授業』あゆみ出版1500円→600円
左巻健男藤岡信勝編著『ストップモーション方式による1時間の授業技術 中学理科1年』日本書籍1600円→800円
左巻健男藤岡信勝編著『ストップモーション方式による1時間の授業技術 小学理科6年』日本書籍1600円→800円
・東京足立理科サークル『子どもと共に学んだ理科の授業4年』あずみの書房1500円→600円
・東京足立理科サークル『子どもと共に学んだ理科の授業5年』あずみの書房1500円→600円
・東京足立理科サークル『子どもと共に学んだ理科の授業6年』あずみの書房1500円→600円
×・高橋金三郎編『理科わかる教え方 5年』国土社1000円→400円
×・久保田芳夫編著『物理学の教育』明治図書1100円→500円
×・大竹三郎・若林覚編著『化学の教育』明治図書1100円→500円

・真船和夫・鷹取健編『生物指導法事典』むぎ書房3800円→1200円

 

×は売れてしまった本。

左巻健男2019年1月~4月に出た本出る本

以下が今年になってから左巻健男の出た本出る本。
他にほぼ原稿を書いてあって編集者へ送ってある本、今友人らと書きつつある本がある。
その後書く予定の本もある。

『おもしろ理科授業の極意 - 未知への探究で好奇心をかき立てる感動の理科授業』
左巻健男/サマキタケオ
価格 ¥3,024(本体¥2,800)
東京書籍(2019/04/17発売)

『世界一トホホな科学事典』
左巻 健男【監修】
価格 ¥972(本体¥900)
西東社(2019/04発売)

『授業に活かす理科教育法 中学・高等学校編 (新訂)』
左巻健男/吉田安規良編著
価格 ¥2,484(本体¥2,300)
東京書籍(2019/03/31発売)

『「なぜ?」に答える科学のお話366 - 生きものから地球・宇宙まで (新訂版)』
左巻 健男【監修】
価格 ¥2,484(本体¥2,300)
PHP研究所(2019/03発売)

『なぜなぜ?かいけつルーペくん - おうちのふしぎをさがせ!』
うえたに夫婦【著】/左巻 健男【監修】
価格 ¥1,728(本体¥1,600)
パイインターナショナル(2019/03発売)

『中学3年分の生物・地学が面白いほど解ける65のルール』
左巻健男編著
価格 ¥1,512(本体¥1,400)
明日香出版社(2019/03発売)

『図解 身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本 - 思わずだれかに話したくなる』
左巻 健男【編著】
価格 ¥1,512(本体¥1,400)
明日香出版社(2019/01発売)

『中学生にもわかる化学史』 ちくま新書
左巻 健男【著】
価格 ¥842(本体¥780)
筑摩書房(2019/02発売)

左巻健男が本や編集長の雑誌でEM(EM菌)を扱ったもの一覧 『暮らしのなかのニセ科学』平凡社新書+『RikaTan(理科の探検)』誌

 依頼原稿「学校に環境活動に福島復興に政治に入り込んでいるEM(EM菌)」を書いたが、私は以下のように本と雑誌でEMを扱っている。

 

左巻健男『暮らしのなかのニセ科学平凡社新書
 EMについて1章をあてている。
 なお、左巻健男『学校に入り込むニセ科学』(仮題)平凡社新書が近刊予定

 

 以下は私が編集長の『RikaTan(理科の探検)』誌(発行所:SAMA企画 販売元:文理)でEMについて扱ったものである。

 RikaTanサイト → http://rikatan.com/


*2014年春号(特集:ニセ科学を斬る!)所載の
 ・呼吸発電「EMのニセ科学問題」
 ・松永勝彦「EM団子の水環境への投げ込みは環境を悪化させる」

*2015年春号(特集:ニセ科学を斬る!リターンズ)所載の
 ・片瀬久美子「EM商品のニセ科学性について」

*2016年4月号(特集:ニセ科学を斬る!2016)所載の
 ・天羽優子「「EMを学校で使わないでください」署名をするわけ」

*2017年4月号(特集:ニセ科学を斬る!2017)所載の
 ・飯島明子「EMは水質を浄化できるか」

*2018年4月号(特集:ニセ科学を斬る!2018)所載の
 ・呼吸発電「EMの2つの顔 小中学校で教えられるEMについて」

*2019年4月号(特集:ニセ科学を斬る!ファイナル)所載の
 ・呼吸発電「政治問題としてのEM菌」
 ・大石雅寿「EM菌やナノ銀では元素転換できないわけ」
 ・左巻健男「EM菌擁護者・DND出口俊一氏との裁判の報告」

『RikaTan(理科の探検)』誌2019年4月号特集「ニセ科学を斬る!ファイナル」の各テーマの小見出し一覧

保健機能食品の広告、ウソではないが… ~トクホと機能性表示食品の場合~        高橋 久仁子
はじめに 保健機能食品といわゆる「健康食品」  トクホは食品、「効果」は小さくて当然 3-1コーヒー飲料H 3-2ヨーグルトG 3-3ウーロン茶飲料K 3-4難消化性デキストリン入り青汁H 機能性表示食品は「言った者勝ち」の世界か おわりに

 

根拠が不明確な疾患と代替医療  PATM(他人にアレルギー症状を起こすとされる疾患) を中心に   名取 宏
はじめに 他人にアレルギーを引き起こす「病気」 PATMと自己臭症との類似 PATMは存在するか? 慢性ライム病 実在しない病気から利益を得る者たち 病名をつけることは最終目標ではない おわりに

 

『近藤誠理論』を科学的に吟味する 思考バイアスの罠   大場 大
「がんもどき理論」とは? 「本物のがん」はどこから? 「抗がん剤は効かない」 「生存曲線の形が奇妙だ」 生存曲線のルールとは? まもたや論文趣旨を恣意で曲解 奇妙な形をした生存曲線の流布 「近藤理論」の本質とその背景を探る

 

科学的な「免疫療法」とあやしい「免疫療法」のちがい  山崎 誠二
 がん治療の3本柱 免疫とは 免疫とがんの関係 免疫を利用したがん治療のはじまり 免疫チェックポイント阻害剤の問題点 信頼できる治療法の選び方

 

いまだに残るホメオパシー     桝本 輝樹 
失われた命 なぜ補完代替医療を用いるのか 「古いものはよい」のか 減少しつつあるホメオパシー ホメオパシーの次に来るもの

 

何の証拠もない「胎内記憶」 ありえない話が「事実」ともてはやされ、子供を傷つける   山本 弘
「胎内記憶」とは? 理屈で考えてあり得ない 子供はよくわけの分からないことを語る 胎内記憶が栄華になった 虐待を受ける子供をさらに鞭打つ

 

糖質制限食「信仰」をやめよう   炭水化物を抜いてんじゃねーよ!   安居 光國
はじめに マスコミによる警鐘 糖質制限の流行 医学的検証 日本人ではどうか 標準的な食事とは 炭水化物摂取ダイエット

 

ニセ科学に新たな政界進出の動き 日本母親連盟の設立   藤倉 善郎 
突然の政治団体結成表明 ニセ科学のデパート 発表2カ月で会員3000人 ニセ科学と政治 ニセ科学批判の政治家を党が粛清する もともと与党こそニセ科学の宝庫

 

政治問題としてのEM菌    呼吸発電 
科学技術担当相とEM菌議運 政治活動の始まり EMを国政へ百万人署名運動と国会請願 有機農業推進議員連盟とEM菌 民主党・沖縄ビジョン(2008)とEM菌 口蹄疫とEM菌  福島第一原子力発電所事故とEM菌 高橋ひなこ議員とEM菌 環境相の国会答弁 平井卓也・科学技術担当相とEM菌 社会運動としてのEM菌

 

「謎水装置」NMRパイプテクターに翻弄される人々    小波 秀雄
大規模団地で起きた赤水をめぐる対立 赤水が出るようになったが、給水管の更新を拒否する理事会 マンション管理組合理事長が強引に推進する謎の水装置 NMRパイプテクターを解剖する 特許書類から装置の効果を検討する 物理的には難の意味もないガラクタでしかない 行政の無力、住民自治の形骸化 科学者の責任を問う 健全な科学の常識が通る社会へ

 

EM 菌やナノ銀では元素転換できないわけ 大石 雅寿
錬金術は失敗だったが化学を生み出した 微生物や銀粒子が元素転換を起こすという主張 基本知識のおさらい EM菌が元素転換できないわけ ナノ銀で放射線量を軽減できないわけ Take home messsage

 

生体内元素転換  ー生き物のからだの中で「核反応」が起こっている?ー   児玉 一八

化学反応では元素は変換できない 生体内で元素が「転換」した? ケルブラン曰く「生物現象は超化学である」 福島第一原発事故と「生体内元素転換」 ニセ科学にだまされないために

 

「花粉が水に変わるマスク」騒動    左巻 健男 
花粉を水に変えるマスク」とは? ハイドロ銀チタンを開発したという岡崎茂美氏 岡崎論文を批判した医師が医学部教授から訴訟をちらつかされる 桑満さんに、新藤教授から、さらに集団訴訟が進行中と 桑満さんに新藤教授が反省 ハイドロ銀チタンコラボの企業には有名企業も

 

EM菌擁護者・DND 出口俊一氏との裁判の報告   左巻 健男 
DND出口俊一氏との裁判と結果 DND出口氏の謎が解けた! EM菌側がEM菌批判側を攻撃するのは比嘉照夫氏の願いがある 「真正のおばか」についての裁判所の判断 「ヤクザそのもの」の裁判所の判断

 

インチキとどう向き合うか?  -「愚行権」と放蕩息子の帰還-    桝本 輝樹
突然の余命宣告 「そんなの意味ないよ」 つながらない支えの場 殺到する情報 標準治療(医療)と推測統計 「個人」と「集団」 愚行権パターナリズム 医療父権主義 誰が批判されるべきか 放蕩息子の帰還

『RikaTan(理科の探検)』誌2019年4月号特集「ニセ科学を斬る!ファイナル」2/26発売!

 通巻37号2019年4月号が明日2月26日に発売されます。定価1440円(税込)です。隔月刊RikaTanは今号が最終号、今後は不定期刊行となり、年2回程度の発行を目指します。 f:id:samakita:20190225155414j:plain

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 今月の特集は「ニセ科学を斬る! ファイナル」です。
 恒例4月のニセ科学特集号です。今月のタイトルの一つ
「花粉が水に変わるマスク」騒動
 これは去年の話ですが、今年もまだ発売されていますね。EM菌のようにニセ科学商品は本当にしつこく生き延びています。こちらもしつこく取り組まなくては。

 書店で見つけられない方は直接SAMA企画へ。バックナンバーもどうぞ。まとめて買えばお得です。4冊で4,800円、9冊で7,500円、13冊で10,000円です。お申込み方法は下記サイトを参照ください:
http://d.hatena.ne.jp/samakita/
 RikaTanサポートサイトで過去の目次が閲覧できます:http://rikatan.com/index

※理科の探検 2019年 04 月号 [雑誌] 2/26発売!
特集:ニセ科学を斬る!ファイナル 
アマゾン→ https://www.amazon.co.jp/dp/B07M6RTWNR/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_vl9BCbAWCJMMW … @amazonJPさんから

 

記事内容:

特集 ニセ科学を斬る! ファイナル
特集について                      左巻 健男
保健機能食品の広告、ウソではないが…         高橋 久仁子
  ~トクホと機能性表示食品の場合~
根拠が不明確な疾患と代替医療             名取 宏
  PATM( 他人にアレルギー症状を起こすとされる疾患) を中心に
『近藤誠理論』を科学的に吟味する 思考バイアスの罠   大場 大
科学的な「免疫療法」とあやしい「免疫療法」のちがい   山崎 誠二
いまだに残るホメオパシー                桝本 輝樹
何の根拠もない「胎内記憶」              山本 弘
  ありえない話が「事実」ともてはやされ、子供を傷つける
糖質制限食「信仰」をやめよう             安居 光國
  炭水化物を抜いてんじゃねーよ!
ニセ科学に新たな政界進出の動き 日本母親連盟の設立   藤倉 善郎
政治問題としてのEM菌                  呼吸発電
「謎水装置」NMRパイプテクターに翻弄される人々    小波 秀雄
EM 菌やナノ銀では元素転換できないわけ         大石 雅寿
生体内元素転換                    児玉 一八
  ー生き物のからだの中で「核反応」が起こっている?ー
「花粉が水に変わるマスク」騒動             左巻 健男
EM菌擁護者・DND 出口俊一氏との裁判の報告        左巻 健男
インチキとどう向き合うか?              桝本 輝樹
  -「愚行権」と放蕩息子の帰還-

論説
この正答例は本当に正しいのか?            左巻 健男
  ~ある高等学校入試問題の正答例の検討~

連載  
【自然に親しむ】  
 はれ ときどきカメ in 但東             林本 ひろみ
   林本さんの実家のまわりのなかまたち【第13回】
 ニッポン野生生物リサーチ戦隊            里中 遊歩
   【第三十四話】町暮らしの野生哺乳動物
 空をとことん楽しもう! 第18回 お蔵入り?の名前④  岩槻 秀明
 Rikatanプラネタリウム~最終回 夜空の星の語り方~  小野 夏子☆
 Sense of the Universe第27回 宇宙を感じるル     大西 浩次
 日本棚田紀行                    夏目 雄平
   最終回 星峠<新潟県十日町>と芝生田<長野県小諸>
 タンポポを訪ね歩く シナノタンポポ         保谷 彰彦
 温泉へGO! 第9回「全国特色のあるお宿のお風呂」篇  藤牧 朗

【実験・工作】
 ちょい悪オヤジのこだわり実験              青野 裕幸
   第12回 卵の慣性はいつ変わる?
 工作教室の舞台裏第 21回 ホバークラフト       福武 剛
 シリーズ連載 観察・実験・ものづくり
 大学生も目からうろこの腕のモデル           門倉 松雄
   ~割り箸とポリ袋でつくる腕の模型~
 超はっ水アルミテープで作る水中の空気玉        夏目 雄平
   ~容器の底面への貼り付きとその限界~
 月や太陽の動きを観察する装置を作ろう         井上 貫之
 模型を自分で作り、火山・地形を考えてみる       原口 栄一
 「乗り出す板」の楽しみ方               成見 知恵
 フライドチキンでニワトリの骨格            横内 正

【うんちく】
 話題の動物たち                                       今泉 忠明
     第34回 富士山における哺乳類の分布記録
 海と私たちの生活                   市川 洋
   第7回 エルニーニョ/ ラニーニャ現象-日本に影響を及ぼす
      熱帯の海の現象-    
 日常でつかうアルゴリズム                           シ
      最終回 《不可逆圧縮と社会の決まり》
 生きものたちの最新ニュース              保谷 彰彦
   第6回オランウータン・ゴリラ・チンパンジーボノボ
  たのしい理科と自然の小話 「 笑いのチカラ」    左巻 惠美子

【科学360度】  
 カガクをプロデュースしよう            さかさパンダ
 教えて!黒ラブ教授!               黒ラブ教授
   笑いと科学コミュニババババケーションヽ(´ ▽ `)/
 数多あるもう一つの未来-SFが予言した世界-    大西 光代
   第34回「トランスヒューマンガンマ線バースト童話集
 妄想似非科学 #33【でっち上げチラシ(?)】     佐藤 実

【マンガ・アニメ・映画と科学】-科学とフィクションと私たちと-
 クライマックスの4次元超立方体とは?        山崎 詩郎
 最新版スマブラの「最後の切り札」のエネルギーを計算してみた!
                      大西 光代・大西 晴夏
【中学入試をたのしもう】  
 物理・化学  中学入試に出る音の性質       蔵之上 義史
 生物・地学  エネルギーの現在          玉野 真路

【エッセイ・まんが】  
 はいまん彩                     川端 一生
 編集長エッセイ                   左巻 健男 

 RikaTan読書室                      稲山 ますみ
 RikaTan広場                   井上 秀喜/森垣 良平

図解 思わずだれかに話したくなる 身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本 (左巻健男編著 明日香出版社)

 左巻健男編著『身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本』明日香出版社 2018.3 を紹介しておきます。

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 本書は、次のような人たちに向けて書きました。
・めずらしい生き物もいいけど、もっと身のまわりにたくさんいる「 身近な生き物」について知りたい!
・教科書や図鑑のような解説ではなく、「 私たちの生活とその生き物がどう関係しているのか」がわかるようなおもしろ知識を知りたい!

 

第1章 『家の中・庭』にあふれる生き物
ウイルス 「汗をかいたらカゼが治る」はまちがい?
細菌 抗生物質は使われすぎると危険?
カビ〔黴〕 毒にも美味しい食材にもなる?
常在菌 うんちやおならが臭いのはなぜ?
人の寄生虫 日本はもともと「寄生虫王国」だった?
ダニ なぜ布団の中で繁殖するの?
アリ〔蟻〕 アリはハチの仲間、ではシロアリは?
カ〔蚊〕 人の血を吸うのはオスとメスどっち?
ハエ〔蠅〕 なぜハエをたたくのは難しいの?
クモ〔蜘蛛〕 家で見かけるクモは巣をつくれない?
ゴキブリ 3 億年前から変わらない「生きた化石」?
キンギョ〔金魚〕 人間が品種改良で生んだ生き物?
カメ〔亀〕 長生きの秘けつはどこにある?
ハムスター 1日に走る距離は数十キロメートル?
ネズミ〔鼠〕 何でもかじるのは歯が伸び続けるから?
ネコ〔猫〕 野生ネコは簡単に見分けられる?
イヌ〔犬・狗〕 なぜ1 万年も前から家畜化できたの?
コラム 変化する生物の分類

第2 章 『公園・学校・市街地』にあふれる生き物
ダンドムシ〔団子虫〕 迷路の中を迷わずゴールできる?
ハチ〔蜂〕 怖いのは毒ではなくアレルギー反応?
ナメクジ カタツムリ なぜ塩をかけると溶けちゃうの?
ミミズ 夏の炎天下で干からびているのはなぜ?
チョウ〔蝶〕 ガ〔蛾〕 イモムシとケムシ、チョウとガのちがいは何?
トンボ〔蜻蛉〕 地球史上最大の昆虫はトンボだった?
トカゲ カナヘビ どうやって自分の尾を切るの?
スズメ〔雀〕 なぜ毎朝チュンチュン鳴いてるの?
ツバメ〔燕〕 飛行速度は最速で時速200km?
コウモリ 吸血コウモリは日本にもいるの?
ウサギ〔兎〕 なぜ自分のうんちを食べるの?
ムクドリ〔椋鳥〕 なぜ駅前に群れで集まるの?
ハト〔鳩〕 伝書鳩はなぜ手紙を届けられるの?
カラス〔烏・鴉〕 ゴミを荒らす迷惑モノ? または吉兆の鳥?
タヌキ〔狸〕 とても臆病ですぐ仮死状態になる?
コラム 生物は大き5つのグループに分かれている

第3 章 『野山・田畑・牧場』にあふれる生き物
バッタ キリギリス コオロギ  スズムシ[鈴虫] 鳴く虫の“耳”はどこにある?
カマキリ なぜメスは交尾中にオスを食べてしまう?
カブトムシ〔甲虫〕 クワガタムシ〔鍬形虫〕 角がたったの2時間で生えるのはなぜ?
ウグイス〔鶯〕 なぜウグイス色は黄緑色と思われている?
ヘビ〔蛇〕 なぜ大きな獲物も丸呑みできるの?
ニワトリ〔鶏〕 インフルエンザワクチンは鶏卵でつくる?
アライグマ〔洗熊〕 可愛らしいけど触ってはいけない?
キツネ〔狐〕 なぜ「神様の使者」として信仰されてるの?
ヒツジ〔羊〕 なぜウールは冬暖かくて夏涼しいの?
ヤギ〔山羊〕 なぜ紙を食べても平気なの?
シカ〔鹿〕 立派な角は骨じゃなくて皮ふ?
ウマ〔馬〕 多量の汗をかくのはウマと人間だけ?
ブタ〔豚〕 イノシシから品種改良した経済動物
ウシ〔牛〕 高級和牛はほぼ1種からつくられている?
クマ〔熊〕 遭遇したときの「死んだマネ」は効果なし?
コラム 動物とはどんな生物?

第4 章 『水辺・川・海』にあふれる生き物
アメンボ 水に洗剤を入れると沈んでしまう?
カエル〔蛙〕 胃袋をはき出して自分で洗うって本当?
ザリガニ なぜ侵略的外来種に指定されているの?
コイ〔鯉〕 ニシキゴイは数百万円もする「泳ぐ宝石」?
カモ〔鴨〕 カルガモはなぜ春になると引っ越しするの?
二枚貝 開かない貝は食べてはいけない?
クラゲ なぜお盆の頃から大量発生するの?
イワシ〔鰯〕 なぜ“弱い”のに魔除けになるの?
サンマ〔秋刀魚〕 食べると本当に頭がよくなるの?
サケ〔鮭〕 サケは赤身魚? それとも白身魚
ウナギ〔鰻〕 マリアナ海域から日本にやって来る?
カニ〔蟹〕 「カニ味噌」は脳みそではなく内臓?
フグ〔河豚〕 フグ毒は青酸カリの1000 倍以上?
イカ〔烏賊〕  タコ〔蛸〕 タコスミはなぜ料理に出てこないの?
ブリ〔鰤〕 大きさによって名前が変わる出世魚
マグロ〔鮪〕 資源枯渇で将来食べられなくなる?
コラム 食物連鎖と生物同士のつながり

第5 章 私たち『ホモ・サピエンス
どんどん増えるホモ・サピエンス
ヒトの進化と直立二足歩行
ヒトの手と巨大化する脳

左巻健男『中学生にもわかる化学史』(ちくま新書)発売中!

 

左巻健男編著『図解 身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本』明日香出版社 発売中!

左巻健男編著『図解 身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本』明日香出版社
¥1512 (左巻健男 青野裕幸 児玉一八 桝本輝樹 横内正 齊藤宏之)

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【内容例】
・体臭はどうやって発生するの?
・お肌を洗いすぎるのは美肌に悪い?
・がまんしたおならはどこへいく?
・納豆の旨味と粘りはどこから生まれるの?
・おにぎりは素手で握ると危険?
・風邪とインフルエンザの違いは何?
・ピロリ菌には世界人口の半分が感染している?

【目次】
第1章 「微生物」ってどんな生物なの?
第2章 人間と一緒にくらす「常在菌」
第3章 「おいしい食品」をつくる微生物
第4章 「分解者」としての微生物
第5章 「食中毒」を起こす微生物
第6章 「病気」を起こす微生物

 

【前書き】

本書は、次のような人たちに向けて書きました。

・身のまわりにあふれる微生物について知りたい!
・図鑑的な解説ではなく、私たちとその微生物の関係の中で役立つ知識、おもしろ知識を知りたい!


細菌や菌類(カビやキノコ)、ウイルスなどのとても小さなミクロの生命たち。
肉眼で見えるものもありますが、多くは顕微鏡やさらに高倍率な電子顕微鏡でしか姿を見ることはできません。
微生物と聞くと「ばい菌、カビ、ウイルス」を思い浮かべ、食中毒や感染症を引き起こすことから「怖い! 」「不気味! 」と思う人がいるかもしれません。
たしかに食中毒や感染症は人間と微生物の不幸な関係ですが、人間と微生物の関係はそれがすべてではありません。
自然界では有機物を分解して地球環境を美しく保ってくれています。
微生物なくして自然の生態系は成り立ちません。
微生物が活躍しておいしい食べ物や飲み物がつくられたり、病気を引き起こす細菌をやっつける抗生物質がつくられたりしています。

人類は未だ微生物の世界の全貌をとらえてはいません。
よく微生物を調べるために綿棒をこすりつけて採取したものをシャーレの中ので培養して、出現したコロニーから「ここにこんな微生物がいる! 」という映像を見ることがあります。
しかし、その方法で見られるのは採取したほんの一部です。
土の中の微生物でさえ採取した100個のうち1つが生えるかどうかといいます。
現在、微生物のDNAを抽出してそれを大幅に増やして次世代シーケンサーという機器で解析する方法があらわれて、たとえば、私たちの体にすみついている微生物の種類や数が桁違いに多かったことがわかってきました。
私たちの体をつくる細胞約37兆個よりも、私たちの体にいる微生物の数のほうがはるかに多いと考えられています。

本書は微生物について「あれもこれも」ではなく「これだけは」という内容に絞って展開しました。
本書がみなさんと微生物の出会いのきっかけになったら嬉しいです。

左巻 健男・山下 芳樹・石渡 正志編著『授業をつくる! 最新小学校理科教育法 2017学習指導要領準拠』学文社

左巻 健男・山下 芳樹・石渡 正志編著『授業をつくる! 最新小学校理科教育法 2017学習指導要領準拠』学文社 (2018/4/17) ¥2484 184ページ

執筆者
青野裕幸、浅見奈緒子、石田好広、石渡正志、大島修、門倉松雄、左巻健男、鈴木啓督、多賀 優、高橋泰道、寺田光宏、長友大幸、濱田栄作、船田智史、南 伸昌、山崎宣次、山下芳樹、横山 光、吉田安規良(五十音順)

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2017年学習指導要領準拠の、最新の教職課程・小学校「理科教育法」「理科指導法」用テキスト。見開き2頁構成にて、授業づくりを念頭においた章構成を展開。教師と児童の会話によるユニークな授業紹介や、Q&Aによる盲点発見、授業をつくるための指導案づくり、授業づくりのために必要な知識・考え方を提示。また、現場で楽しくわかる理科の授業づくりの手がかりも豊富に盛り込み、現役小学校教師が理科の授業を捉えなおすための基本文献としても最適な一冊。


序章 これからの小学校理科教育
1.小学校理科の目標
2.期待される「資質・能力」
3.小学校理科指導の課題
4.主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)
5.生きて働く知識・技能の習得と活用
6.わが国の小学校理科に対する今後の期待

1 章 理科で何を学ばせるか
1.エネルギー(物理分野)の学習のねらい
2.粒子(化学分野)の学習のねらい
3.生命(生物分野)の学習のねらい
4.地球(地学分野)の学習のねらい
5.小中のつながり

2 章 授業の実際例 ―エネルギー(物理分野)―
1.3年・電気の通り道―電気を通す物
2.3年・光と音の性質
3.4年・電流の働き
4.5年・電流がつくる磁力
5.6年・てこの規則性
6.6年・電気の利用
7.エネルギー(物理分野)のポイント

3 章 授業の実際例 ―粒子(化学分野)―
1.3年・物と重さ
2.4年・金属,水,空気と温度
3.5年・物の溶け方
4.6年・燃焼の仕組み
5.6年・水溶液の性質
6.粒子(化学分野)のポイント

4 章 授業の実際例 ―生命(生物分野)―
1.3年・身の回りの生物-昆虫
2.4年・人の体のつくりと運動
3.5年・植物の発芽,成長,結実
4.6年・人の体のつくりと働き
5.6年・植物の養分と水の通り道
6.生命(生物分野)のポイント

5 章 授業の実際例 ―地球(地学分野)―
1.3年・太陽と地面の様子
2.4年・雨水の行方と地面の様子
3.4年・月と星
4.5年・流れる水の働き
5.6年・地層のでき方
6.6年・月と太陽
7.地球(地学分野)のポイント

6 章 授業の方法
1.授業の進め方
2.問題解決の過程を通じた学習活動
3.コンピュータ等のICT 機器の活用
4.評価規準,評価基準,評価・評定の方法
5.素朴概念から科学概念へ
6.ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」論

7 章 授業づくりと学習指導案
1.学習指導要領と教科書の検討
2.学習指導案は何のために書くのか
3.学習問題の設定
4.理科と観察・実験
5.授業の構成モデル-到達目標・学習課題方式の授業
6.授業の構成モデル-仮説実験授業
7.理科の学習指導案のポイント 8.学習指導案の実際(実験中心)
9.学習指導案の実際(観察中心)
8章 基本的な実験器具の使い方 ―試薬の扱い方・安全管理―
1.基本的な実験器具の使い方
2.試薬の扱い方・試薬の調製
3.理科室の整備と管理
4.予備実験の重要性と方法
5.事故事例と注意点(チェックポイント)

付録1 戦後小学校理科教育の歴史
付録2 理科授業,観察・実験の参考文献
付録3 小学校学習指導要領(抄)

Column
1 手回し発電機の仕組み
2 月の満ち欠けの仕組み
3 複式学級と学級編制・教育課程・指導法
4 特別の支援が必要な児童への対応
5 コンデンサーの仕組み
6 電子オルゴールの仕組み
7 自由研究の指導

『RikaTan(理科の探検)』誌2019年2月号販売中! 特集「おはよう! から おやすみ! までの理科- 科学の目で生活をズームイン!」

書店・ネット書店で好評販売中!
『RikaTan(理科の探検)』誌2019年2月号
特集「おはよう! から おやすみ! までの理科- 科学の目で生活をズームイン!」

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『RikaTan(理科の探検)』誌は、
SAMA企画からの通信販売が便利でお得です。
http://www.rikatan.com/wiki.cgi?page=mailorder  

記事内容:
特集 おはよう! から おやすみ! までの理科- 科学の目で生活をズームイン!
特集について                    左巻 健男
身近にあふれる理科(科学)を観る・知る、そして遊びたい!
                          左巻 健男
生きているって、どういうこと?           左巻 惠美子
朝ごはんは食べるといいの? 食べない方がいいの?   大石 菜摘子
主食、米をめぐる歴史                児玉 一八
   -人間の手で野生イネは栽培稲になった-
空気があるから生きられる、空気があるから物が燃える 左巻 健男
なぜ毎日水を飲むのか? -体内の水 、飲料水-    左巻 健男
うんち・おなら、おしっこの話            左巻 健男
発電所から家庭までの電気の話            井上 貫之
冷蔵庫と食品の保存 -食品衛生を低温保存から考える-左巻 健男
衣類の洗濯と乾燥の今昔               福武 剛
現代衣料ならではの技術               長田 和也
重力から逃れられない私たち             左巻 健男
人の歩行のしくみ~進化の果て            夏目 雄平
   -アクセルとブレーキが繰り返してゆらぐ-
エネルギー資源はいつまで持つの?          山田 洋一
お風呂に入る効果と注意点              藤本 将宏
私たちはなぜ眠るのでしょう?            伊藤 文詔
   眠っている間になにがおこっているの?
連載  
【自然に親しむ】  
 はれ ときどきカメ in 但東             林本 ひろみ
   林本さんの実家のまわりのなかまたち【第12回】
 ニッポン野生生物リサーチ戦隊            里中 遊歩
   【第三十三話】亥年の憂鬱
 空をとことん楽しもう! 第18回 お蔵入り?の名前③ 岩槻 秀明
 Rikatanプラネタリウム~冬夜空 星の一生 巡り行く~ 小野 夏子☆
 Sense of the Universe 第26回 ハッブルvs.ルメートル 大西 浩次
 日本棚田紀行 第6回 内成(うちなり)<大分県別府市>夏目 雄平
 タンポポを訪ね歩く シロバナタンポポ        保谷 彰彦
 温泉へGO! 第8回「全国野天湯・露天風呂」篇     藤牧 朗

【実験・工作】
 ちょい悪オヤジのこだわり実験            青野 裕幸
   第11回 パスタの折れ方を調べる
 工作教室の舞台裏                  福武 剛
   第20回 回りながら飛ぶプラとんぼ・ブーメラン
 シリーズ連載 観察・実験・ものづくり
  食塩水で虹をつくろう!              仲島 浩紀
  ハンドスピナーとCDでジャイロ効果         藤本 将宏
   ~自転車が倒れない理由の一つ~
  ペーパークラフトで作る多面体パズル        小波 秀雄
   -頭をやわらかくして隠れた対称性を探そう
  LEDで光るコマ作り~科学の祭典などの出典材料~   舩田 優

【うんちく】  
 話題の動物たち 第33回 コツメカワウソ        今泉 忠明
 海と私たちの生活                  一色 健司
   第6回 期待された海洋資源海洋深層水
 日常でつかうアルゴリズム 第5回《ナップサック問題の近似》 シ
 生きものたちの最新ニュース 第5回 ゾウ       保谷 彰彦
たのしい理科と自然の小話 「依存症」        左巻 惠美子

【科学360度】  
 カガクをプロデュースしよう            さかさパンダ
 数多あるもう一つの未来-SFが予言した世界-
   第33回「詩音が来た日」             大西 光代
 妄想似非科学                    佐藤 実
   #32【でっち上げチラシ】月刊 PSS(パーソナル宇宙ステーション)創刊!

【マンガ・アニメ・映画と科学】-科学とフィクションと私たちと-
 「コウペンちゃん」の肯定と感動のチカラ  大西 光代・大西 晴夏
 『レインマン』-自閉症者を描いて共感を呼び起こした名画-
                          小波 秀雄
【中学入試をたのしもう】  
 物理・化学  中学入試に出るLED          蔵之上 義史
 生物・地学  ワニの性別の決まり方と気候変動    玉野 真路

【エッセイ・まんが】  
 はいまん彩                    川端 一生
 編集長エッセイ                  左巻 健男 

 RikaTan読書室                  稲山 ますみ
 RikaTan広場               井上 秀喜/森垣 良平

 

札幌のガス大爆発の化学

札幌の大爆発で死者が出なかった科学的根拠 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55021 … @JBpressさんから


 元高校化学教員で高校化学教科書の著者経験もあるぼくからするとかなりずれている。山猫だぶ @fluor_doubletさんも述べていたが物質量の差からなら水素酸素の爆発はどうなるのか?削除したほうがよい。

 

 福一の水素爆発もそうだが「爆発限界」が一般に理解されていない。水素は空気と4~75%の混合割合で火が点くと爆発。この割合が爆発限界。福一の場合は高温水蒸気が燃料被覆管のジルコニウムと反応して発生した水素が原子炉→圧力容器→建屋へと広がった。建屋で爆発限界を超えた所に火が点いた。

 

 ジメチルエーテルの爆発限界(%)3.4〜17。水素の下限4%も他の可燃性気体と比べて低いがさらに低い。屋上など野外なら拡散して爆発限界になりにくいので火があっても爆発しにくい。屋内だと容易に爆発限界になる。

    ジメチルエーテルの爆発限界下限3.4%は6畳間で200mL缶19本で達する。下限未満なら火をつけても爆発しない。

 

 爆発は、その起こるプロセスで大きく物理的爆発と化学的爆発に分けることができる。体積の増大(=圧力の上昇)の原因が、気体や液体の熱膨張や状態変化などの物理的な原因の場合を物理的爆発、物質の分解や燃焼のような化学変化が原因の場合を化学的爆発とする。

 

 化学的爆発の代表は、気体の発生を伴う一種の燃焼が、一度始まったら少なくても燃える物がある限り、その燃焼速度がどこまでも際限なく大きくなっていくような爆発である。プロパンガスや都市ガス(主成分はメタン)が漏れて、たまったところに引火したときのガス爆発がそうである。

 

 今回のジメチルエーテルも化学的爆発。一か所でおこった燃焼がまわりに非常に速く伝わり、急激に燃焼して突然高い温度になると、燃焼によってできた気体と近くの空気が急激に膨張し、まわりの空気を押し動かしてドカンと爆音を発し、同時にものを吹き飛ばしたりする。

チンパンジー生態研究で有名な「ジェーン」(ナショジオの番組を視聴中)

今CSのナショジオチンパンジー生態研究で有名な「ジェーン」を観ている。

ぼくは彼女について拙著『面白くて眠れなくなる人類進化』PHPで次のように書いた。

 

☆リーキーズ・エンジェル


 「最初のヒト」についての理解を深めるには類人猿の研究が役に立つと考えたルイス・リーキーは、3人のヒロイン「リーキーズ・エンジェル」をプロデュースします。
 チンパンジーを研究したジェーン・グドール、ゴリラを研究したダイアン・フォッシー、オランウータンを研究したビルーデ・ガルディカスです。
 その3人には驚くべき共通点がありました。リーキーが3人を選んだとき、グドールは秘書、フォッシーはセラピストとして働いており、ガルディカスは大学院の学生だったものの、学科は人類学で、生物の野外研究の経験はゼロでした。類人猿の研究には、まったくの素人だったのです。 しかし、それぞれが素晴らしい研究成果をあげていきました。たとえば、グドールは、チンパンジーが巣穴に長い草の茎を差し込んでシロアリを取ること、すなわち、チンパンジーも道具を使うことを発見しました。さらにグドールは研究を続け、チンパンジーが草食ではなく雑食であることをはじめ、子殺しをしたり、しまいには共食いまでしたりすることなどを発見しています。

 

*NHK大アマゾン(4)は録画中。

トンガ王国に遊びに行った話(22年前のことだが)

 もう22年前のことだが、トンガ王国に遊びに行ったことがある。そのときの話を「マイ文書箱」で見つけた。『子供の科学』誌に書いたもの。

 それを見つけようと思ったのは、河合秀俊『35のエピソードで綴る 素顔のトンガ』文芸社2016を読んだからだ。トンガ、トンガ人の雰囲気が変わっていないと思った。

 

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○大きな大きなトンガが待っている 
 「よし、トンガ王国へ行くぞ!」
 ぼくは、この冬にトンガ王国に行くことを決意した。一緒に行くのは、後藤富治さん(当時、自由の森学園教諭)だ。
 南太平洋の島〃、青い海、大きな人たち、ゆったりと流れる時間‥‥‥。ぼくはトンガ王国にそんな想像をした。
 まわりの人に「トンガ王国に行くよ」と言ったら、返ってきた反応は、「ほら、前にトンガから来ていたお相撲さんいたじゃない? みんな体大きいんだよね。ラグビーでも来てるよね」「トンガの王様は、時々日本に来るよ。すごい大きい人だよ」さすが、トンガ=大きい人、ということは知れわたっているようだ。トンガの王様(ツポイ4世)は、身長2メートル、体重200キログラム以上だ。
 ぼくだって、1メートル80センチに、90キログラムだ。「左巻さん、トンガ人になっちゃうんじゃない?」とか言われながら、日本を出発したのが12月24日のこと。日本からは直接便はないのでフィジーに寄ってからトンガ入りするのだ。フィジーまでの飛行機はビーチ(浜辺)でマリンスポーツでもやって冬休みを過ごそうとする人々でいっぱいだった。「こんなに乗っているんだから、トンガまで行く人も何十人かいるよね」と後藤さんと話したものだ。
 しかしだ。トンガ行きの飛行機には、ぼくたち2人以外に日本人は3人しかいない。全部で10人くらいしか乗客はいないのだ。
 「むむ、トンガはひょっとしたら秘境なのかもしれん」と思った。でも、ぼくらは何の心配もしていなかった。トンガには、日本で理科の教員をしていて、青年海外協力隊の隊員の山田京子さんという強力な助っ人がいるのだ。山田さんは、トンガのババウハイスクールという学校で教えて1年以上たっているから、トンガの生活のすみずみまで知っているはずである。ぼくらは、山田さんの援助でトンガの村の生活を体験するつもりなのだ。
 ぼくらが乗った飛行機は、トンガの首都ヌクアロファがあるトンガタプ島へと降下していった。トンガタプ島はまっ平らで、椰子の木が林立していた。それらの椰子の林を空から見ると、まるでゼニゴケのようだった。(これ、わかるかな?)

トンガ王国とは? 
 ここで、トンガ王国のことをちょっと紹介しておこう。
 トンガ王国は、南太平洋の中ほどにあるたくさんの島が集まった国である。島の数は約150個を数える。このうち人が住むのは36個。住民は、主に農耕で生活をしている。
    全部あわせた面積697平方キロメートル(日本の対馬と大体同じ)。大きな島はトンガタプ、ハアパイ、ババウである。人口は約12万人。その8割近くは首都があるトンガタプに住んでいる。
 お金の単位はトンガドルで、1トンガドルが大体100円である。
 言葉は、トンガ語と英語。
 英語教育には大変力を入れている。小学校から勉強している。

○いつでも誰でも“こんにちわ!”  
 トンガタプの飛行場に降り立ったぼくたちを待っていたのは、強い太陽光線だが、ふきわたる風のすがすがしさだった。日本は冬でも、ここは南半球。今、夏真っ盛りなのだ。
 首都ヌクアロファを歩いた。みんな明るい顔をしている。数年前、インドで「お金をくれ」と叫んでまとわりつく子どもたちや乞食さんを見たが、ここではそんなことはまったく無い。何の心配もないかのような幸せいっぱいという顔をしている人ばかりだ。
 ぼくらにも「マロエレレイ!(こんにちわ!)」と挨拶してくれる。見ていると、誰もが道ですれ違えば挨拶しているのだ。ぼくらも挨拶するのが当たり前になった。
 かつてトンガに3度立ち寄ったキャプテン・クックが島民の親切に感謝して「フレンドリィアイランド」(親切いっぱいの島)と呼んだが、きっと今でもそのままでいるんだろう。
 ぼくらは、これからのトンガ生活に期待をもった。実際、ワクワクドキドキの生活が待っていたのだ。

○日曜日は、仕事をしても遊んでもダメ 
 さすが首都。車が多い。それもほとんど日本車だ。日本の会社名などが入ったままの車である。
 日曜日は、働いたり遊んだりしてはいけない、という命令が王様から出ているそうだ。
 「まさか!」と思ったが、本当に、日曜日は人々は働いていないのだった。前日の土曜日、あんなにも海で泳いだり、貝などを採っていたのに、誰もいないのだ。
 日曜日は、ほとんどの人は、着飾って教会に行っている。教会は、村の社交場だ。村では立派な建物は教会と決まっている。生活費をけちっても、教会には寄付するからだ。日曜日の教会からは、賛美歌の合唱がひびいている。トンガ人の合唱ときたら「すごい!」の一言につきる。近くだと思って、声のする方に歩いていくと、10分もかかるところだったりする。
 ときどき、荷台に鈴なりになったトラックが目の前を通り過ぎる。大きな声で合唱しながらだ。トンガの学校には「音楽」の授業はないのに教会できたえられているのだ。

○何でも“サイペ” 
 トンガタプの観光は、1日もあれば終わってしまう。本当のトンガ生活を知ろうと思えば、離島のババウに行かなければならない。
 山田さんが予約してくれているはずなので、ババウ行きのチケットを買いにエアラインの事務所に行った。(山田さんは、ニュージーランドに研修に行っていて、不在。)それが、いくらコンピューターをたたいても名前が入っていないという(そのコンピューターもあやしい)。山田さんの名前も入っていないのだ。これは、困った。ぼくたちが予定している飛行機はいっぱいだという。何回も交渉して、いっぱいのハズのチケットがとれた。いったいどうなっているのか?
 夜、山田さんがやって来た。今日までのことを話すと、おもしろいトンガ語を教えてくれた。“サイペ”である。「悩むことなんて無いよ。何も問題ないよ」という意味である。
 ぼくらにとって飛行機のチケットのことは大問題だったが、トンガ人にとっては“サイペ”である。それからというもの問題がおこっても、ぼくらも“サイペ”と言うことにした。その後、この言葉を何回も言ったり、聞いたりすることになった。

○ババウでの生活 
 18人乗りという小さな飛行機でババウに向かった。窓からは、真っ青な南太平洋の海が見える。所々無人島やリーフが見える。海の青と緑、島のまわりに打ち寄せる波の白さなど息を飲む美しさだ。
 ババウ空港は、本当に小さい。滑走路に小さな建物があるだけだ。
 ババウには船でも行ける。元は長崎や広島で使われていたという船だ。船だと、「トンガ人は、酔っても、食べて飲むので、滝のように吐く。それも自分の足元に。船が傾くとそれらが他のお客の足元に押し寄せる。」と聞かされた。それを聞いたら「船も体験してみたいな」と思った。もう一つ、山田さんの家での夕食でピラフを作った。使った油にはゴキブリが2匹浮いていた。日本でなら「げー」もの。しかし、みんな、平気で食べる。昼食後は昼寝をする習慣ができてしまったし心がトンガ的になってきているのだろうか。
 ババウで会った日本人の旅人が足を見せてくれた。だいぶ良くなったと言っていたが、彼の足にはブツブツがたくさんできていた。熱をもっていて足が重いという。ダニにやられたらしい。
 それから旅人の足元を見るくせがついた。
 高級ホテルに泊まっている白人の足も、赤くブツブツと盛り上がっていた。「ぼくらは、ああはなりたくないな」と後藤さんと顔を見合わせた。ぼくらは、清潔な山田さんの家にいそうろうしていたので、何ともなかった。

○トンガのごちそう 
 トンガのごちそうはウム料理と言って、穴を掘って、そこで石を焼き、バナナの葉でつつんだイモや野菜、子豚などを入れ、葉と土でカバーしてつくる蒸し焼き料理だ。
 ぼくは、初めて子豚の丸焼きを食べた。皮はぱりっとしている。皮の内側は白い脂肪層でおおわれている。トンガでは、豚は、放し飼いだ。そこらじゅうにいる。日本では“豚”は“のろま”の代名詞だが、トンガの豚の走るのがはやいこと!(ついでにいうと鶏も空をとぶ感じ。)ごちそうを前にして、あの豚たちのことを思い出したのだ。

○ホームスティ
 さあ、トンガ生活の本番はこれからだ。さらに小さな島にわたり、電気もない村でホームスティするのだ。
 ババウでもトンガの離島なのだが、そこからさらに小さな島にわたることにした。船着場に島に行く船を探しに行く。買い出しなど来ている船を見つけるのだ。交渉成立して出発。
 山田さんが言うには、ホームスティする家は、その村で二番目に貧しい家だという。
  トンガの家は、高床式だ。ホームスティの家は部屋は3つに仕切られていたが、家具らしきものはない。大きなトランクが1つあって、そこに衣類やシーツなどが入れてあるのだ。家はたしかに貧しそうだ。それにちょっと衛生的ではなさそうだった。何しろ家に鶏が入ってくる。庭には豚がかけまわっている。
 雨の日など、豚が床下に来て床を支えている柱をスリスリするので、家全体がゆれるという。
 ぼくらが恐れたのは、ダニ、ノミである。かゆい赤いブツブツを想像してしまったのである。
 たしかに、この家では伝統的なトンガの生活が体験できそうである。
 居間(?)に静かにおばあさんとおじいさんがすわっている。やさしそうである。
 夕食はタロイモ、サツマイモ、豚肉。ぼくらのために、豚さんが1匹犠牲になったのだろうか。夕食は、おいしいとは言えなかったが、食べられないほどではない。トンガのごちそうと言われるシピ(羊のあばら肉)なんかよりずっとおいしい。シピは、ニュージーランドでは捨てている肉で、トンガがハリケーン(台風)でやられたとき援助物質として入ってきてから、トンガの生活に根をおろしてしまったもの。
 この家は村のたまり場になっているようで青年たちが集まってきて歓談。
 しかし、彼らの生活を見ていると、「おい、もっと働けよ!」とどなりたくなる。ぼくらは、まだまだトンガ人にはなりきれていないのだ。涼しいうちはバレーボールをやり、日中は昼寝をし、夜は集まってだべっている。
 雨がふったとき、その家は雨漏りをしていたのだが、誰も修理しようとはしない。ぼくらが、彼らが仕事をしているのを見たのは、夕刻、数分間、豚にココナツを割ってあげていたことくらいである。

○トンガでは貧しくとも食うには困らない。
 ブッシュに入れば食べ物はある。ファミリィ(家族というよりは、もっと広く親戚といった感じ)にたよれば食うぐらいは何とかなる。ここには飢えはないのだ。一生懸命仕事をするという考えはないらしい。また、失業率も高く仕事がないということもあるだろう。しかし、一生懸命仕事をするのを馬鹿にする風潮もあるようだ。

○ついに何かにやられた! 
 ぼくらの寝る場所を見た。万年床のようだ。全体がしっとりしている。風の通りが悪く、むし暑くてなかなか寝つかれなかった。蚊が耳元でうなりをあげる。タオルで顔をおおって寝た。
 朝、おきて布団のシーツをみると点々と黒いものがある。ノミのふん?
 何か所か蚊に刺されてかゆい。蚊ではない跡も何か所か。特に首の回りが帯状に真っ赤になっている。泣きたくなるほどかゆい。ついにやられたのだ。
 朝食は、小麦粉と砂糖を混ぜたものを豚の油であげたもの。きっとごちそうなのだろう。しかし、食はあまりすすまなかった。
 また恐怖の夜がきた。
 今度は、布団の上ではなく、板の間に寝る。
 首の回りがかゆく、眠れない。ノミのはねる音らしきものがする。時計をみると少ししか針は進んでいない。眠れないのはつらい。寝返りを打ちながら、時間が進むのを待つ。
 朝おきて、ぼくは「かゆいよー」と泣きそうな声を出すと、ババウに帰る船をさがしてくれた。
 子どもたちとの交流、美しいビーチでの泳ぎなど楽しいこともあったが、やっぱり悲惨なホームスティがやっと終わったのだ。
 ババウでも村でホームスティをしたが、こときの教訓をいかしたのでダニに少しやられたくらいですんだ。

○本当にフレンドリィなトンガ人たち 
 ぼくらがトンガでやったことは、トンガ生活体験の他にシュノーケリングイカつり、途中果物を採りながら食べながらのピクニックなどだ。そこで感じたことはトンガ人は、本当に親切だということだ。車で通りかかった人は、車を止めて「乗ってけ!」と言ってくれる。旅にはトラブルがつきものだが(旅は英語でトラベル。トラブルと親戚)、ぼくらも“サイペ”と言って、いつも笑顔でいることにしよう。

26日発売!『RikaTan(理科の探検)』誌2018年12月号・特集「簡単!! おもしろ科学遊び」

通巻35号2018年12月号が明日10月26日に発売されます。定価1440円(税込)です。

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↑10/26読売新聞、10/29毎日新聞広告。

 

今月の特集は「簡単!! おもしろ科学遊び」です。
簡単で面白い工作や実験から、やや手の込んだ作りがいのある工作まで37本が勢ぞろい。きっとこれは初めてというものがあるし、見たことがあるものの中にも、新しい工夫になるほどと納得していただけるものが多いのではと自負しています。

 

書店で見つけられない方は割引価格で購入できる年間購読をご利用ください。1冊だけでも購入できます。お申込み方法は下記サイトを参照ください:
http://d.hatena.ne.jp/samakita/
RikaTanサポートサイトで過去の目次が閲覧できます:http://rikatan.com/index

 

記事内容:
特集 簡単!! おもしろ科学遊び
特集について                     左巻 健男
飲み終わりのウイスキーボトルで青い炎         長戸 基
二重の虹の作り方と原理を考えるための実験       夏目 雄平
飲み物の色変わり                   橋本 頼仁
アメ玉でシュリーレン現象               夏目 雄平
  ~スクリーンも照明具系も自作しよう~
簡単にできる3D画像 -赤青メガネで立体視-     大島 修
光でお絵かき                     田崎 真理子
  蓄光シートと紫外線LEDを使って暗闇で光る絵をかこう
水に入れると模様が変わるコップ            富田 香
  水と空気のコラボで光のイリュージョン
偏光板でいろいろな色を楽しもう            井上 貫之
1000連発シャボンランチャー              山崎 詩郎
  「青空サイエンス」の十八番
スマート! 永久コマ ~弛張型発振回路の利用~    上橋 智恵
静電気モーター                    上橋 智恵
ぶつからない車                    上橋 智恵
13種類のおもちゃの科学コマ              山崎 詩郎
ドーナツ膜やねじれた膜 双曲面やメビウスなどのシャボン膜
                          車田 浩道
真っ黒タマゴが銀色に                 井上 貫之
偏光シートマジック                  舩田 優
水中で燃える花火                   長戸 基
牛乳パックパズル「うらかえせる」           舩田 優
空飛ぶプラスチックコップ マグヌスコップを飛ばそう  月僧 秀弥
燃えてフワッと浮き上がるティーバッグ         藤本 将宏
うごきを楽しむ 俵ころがし              田崎 真理子
カタカタキツツキ                   田崎 真理子
押すと浮く浮沈子                   横須賀 篤
不器用でも楽しめる 現代版ガリガリとんぼ       富田 香
磁石がクルクル? 磁石でクルクル!           富田 香
接触でまわる磁石おもちゃ              横須賀 篤
まわり灯篭                      横須賀 篤
四角い鏡で丸い光?                  井上 貫之
ぺーパークラフトで立体錯視図形をつくろう       小波 秀雄
一瞬で絵が変わる「変身キューブ」           車田 浩道
ゴム手袋ホーン                    車田 浩道
肺モデル  ~身近なものをつかって作ろう~       高山 康
斜めに立つ空き缶                   藤本 将宏
ダンシングスネーク  ~声でヘビを操ろう~       月僧 秀弥
紅茶を入れた容器を振ると紅茶が透明に         横須賀 篤
  -イソジンの還元反応-
磁石にくっつく硬貨ってあるのかな?          船田 智史
カオス水車を作ってみよう               シ

連載  
【自然に親しむ】  
 はれ ときどきカメ in 但東 【第11回】       林本 ひろみ
 ニッポン野生生物リサーチ戦隊            里中 遊歩
   【第三十二話】絶滅哺乳動物に馳せる想い
 空をとことん楽しもう! 第17回 お蔵入り?の名前② 岩槻 秀明
 Rikatanプラネタリウム               小野 夏子☆
   ~アルゴ船 4つの星座に分けました~
 Sense of the Universe 第25回 銀河鉄道に乗って(下)大西 浩次
 日本棚田紀行                    夏目 雄平
   第5回 白米(しろよね)<石川県 輪島市>
 タンポポを訪ね歩く カントウタンポポ        保谷 彰彦

【実験・工作】
 ちょい悪オヤジのこだわり実験            青野 裕幸
   第10回 ミツバチの巣の原料は何だ?
 工作教室の舞台裏 第19回 静電気           福武 剛

【うんちく】  
 話題の動物たち                   今泉 忠明
  第32回 アマミノクロウサギが棲むもう一つの島…徳之島
 海と私たちの生活 第5回 東京湾と向き合う      桝本 輝樹
 日常でつかうアルゴリズム                         シ
   第4回 トレードオフの解決アルゴリズム-単体法-
 生きものたちの最新ニュース             保谷 彰彦
   第4回 イソギンチャク・サンゴ・クラゲ
 たのしい理科と自然の小話
  「依存症」                   左巻 惠美子

【科学360度】  
 カガクをプロデュースしよう            さかさパンダ
 数多あるもう一つの未来-SFが予言した世界-
   第32回 猫の王権                大西 光代
 妄想似非科学  #31 でっち上げSNS         佐藤 実
 教えて!黒ラブ教授!               黒ラブ教授
  笑いと科学コミュニババババケーションヽ(´ ▽ `)/ 

【マンガ・アニメ・映画と科学】-科学とフィクションと私たちと-
 はたらく細胞 やけに専門的なのに楽しい      安居 光國
 「ゴールデンカムイ」に描かれた気高き北の大地の気候風土
                     大西 光代・大西 晴夏

【中学入試をたのしもう】  
 物理・化学   中学入試に出る温泉        蔵之上 義史
 生物・地学   海陸風季節風          玉野 真路

【エッセイ・まんが】  
 はいまん彩                    川端 一生
 編集長エッセイ                  左巻 健夫

 RikaTan読書室                  稲山 ますみ
 RikaTan広場               井上 秀喜/森垣 良平