左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

松崎板橋区議のナノ銀除染批判、ホタル館不正事件追及を応援!(阿部宣男氏との裁判勝利、おめでとう!)

 左巻健男は、この裁判に少し関わってきた。

松崎さん勝利!:阿部宣男(元板橋区立ホタル館) vs 松崎いたる(板橋区議)の裁判の判決が出た!
http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/04/02/095212

  このブログにも、例えば次のような投稿をしてきた。

 最初は松崎さんは共産党区議だった。

ニセ科学・ナノ銀除染と闘う共産党議員を応援!

http://samakita.hatenablog.com/entry/20160515/p1
板橋区の松崎いたる区議会議員は「ホタル」の阿部宣男氏のナノ銀除染を問題にしている。ニセ科学と闘っている存在だ。…松崎議員はナノ銀除染を批判したことでその提唱者の阿部宣男氏と裁判になっている。

  しかし、共産党からかつて党内で行われていた「査問」(この存在を共産党は認めていないようだが)を松崎さんにしようとしてた。

●松崎いたる板橋区議の裁判に関して日本共産党への要望
http://samakita.hatenablog.com/entry/20161022
…今回、松崎さんから「共産党中央委員会から、ナノ銀除染をインチキと批判したことについて、地方議員にあるまじき市民道徳と社会的道義に反する行為だといわれてしまった」と聞き、たいへん驚いています。…共産党にはこれからも国民を守るためにも、教育・科学の振興のためにもますますがんばってほしいと思います。そのためにもニセ科学とたたかう松崎さんを党としても支えていただきたいと思い、意見を述べさせていただきました。

 ついに共産党は松崎さんを除籍に。

日本共産党(一部)への静かな怒り:松崎さん除籍
http://samakita.hatenablog.com/entry/20161225/p2
元々共産党板橋区議団は、松崎さんと共に板橋ホタル館不正を追求する立場に立っていた。
ところが、阿部氏からの名誉毀損裁判が始まると、共産党中央委、都委、板橋委などは、松橋さんに「ナノ銀除染をインチキと言うな」「インチキなどは社会的道義に反する言葉だ」「秘密の内輪でやる説明会に出て“説明”を受けろ」「自己分析せよ」などと指導するようになった。
共産党の松崎さん除籍の理由も自分たちに都合のいいように歴史修正されたもののように見える。それを信じ込む党員や支持者の反応にも強く嫌悪感を覚えた。

 よくわからない人(何で暮らしているのか?なぜ「しずか」なのに「じょー」か?wikiを自分で自分の事を書いているようだが…など)からもこの件で攻撃された。ブロックしているので今どうなっているかは知らない。

 彼の著作になかなか素晴らしい解説を書いてあげている角田さんと知り合いでFBで友達なので、それに関しても可笑しげな事を書かれる。角田氏からすれば誹謗中傷のようだ。ライターのようなことを自称しているが記事を見たことが無い。

●いのうえしずかさんとのことに画像など追加
http://samakita.hatenablog.com/entry/20170407/p1
井上静(かつての著作に静は@SIZUKAと。しかし今は自称「じょー」としている)氏も、松崎さんやぼくを攻撃する1人。しかしよくわからない人。匿名掲示板にはこの名前がたくさん出ているので驚く。

松崎さん勝利!:阿部宣男(元板橋区立ホタル館) vs 松崎いたる(板橋区議)の裁判の判決が出た!

 阿部宣男(元板橋区職員)元板橋区立ホタル館 vs 松崎いたる(松崎参)板橋区議の裁判の判決が出た。判決は「原告の本訴請求及び被告の反訴請求をいずれも棄却する。」で,原告の本訴請求は棄却され,松崎板橋区議の勝利である。

平成30年3月29日判決書渡 同日原本領収 裁判所書記官
本訴:平成26年(ワ)第29256号 損害賠償請求事件
阿部宣男(以下「原告」という。)
松崎参(以下「被告」という。)

 とくに問題になったのはナノ銀とホタル累代飼育である。

●原告が言うナノ銀の放射能低減効果について,被告は,「インチキ」,「ニセ科学」,「トンデモ」,「ダマした」,「犯罪的」,「ウソ」,「詐欺に等しい」,「幼稚な虚言」,「デタラメ」,「バカげた」等(以下,これらを併せて「インチキ等」という。)の表現を用いて言及。
●原告が言うホタル累代飼育についても被告は強い疑問を呈した。

 判決は次で見ることができる。
http://www.i-foe.org/h26wa29256/hanketu/hanketu20180329.pdf

EM菌は自然発生的なカビ・細菌に負けるの?製造工程は見直したのか?~「EM無香消臭剤ビセーブの自主回収と販売中止の件」から3年弱…(EM菌への疑問)

 前に書いた記事…

 「EM無香消臭剤ビセーブの自主回収と販売中止の件」からEM菌へ疑問
 http://samakita.hatenablog.com/entry/20151214

 このEM研究機構のお知らせから3年弱経った。

 

 再度見直しても、驚いたのは、次の文言だ。

 沈殿物を分析しましたところ、外部より混入した物ではなく、製品中の天然成分を栄養源としてカビや細菌が自然発生的に増殖したことによるものであると推測されます。

 近代生物学の夜明けの1つは、パスツールによる「自然発生説」の否定だろう。

 自然発生説とは、「生物が親無しで無生物から一挙に生まれることがある」とする、生命の起源に関する説の1つである。一般にアリストテレスが提唱したとされている。近代に至るまでこれを否定する者はおらず、19世紀までの二千年以上にわたり支持された。 (ウィキペディア

  「自然発生説の否定」を否定するかのようにも読めるEM研究機構の文章に驚いたのだ。

  EM研究機構には「近代生物学・現代生物学の知識をきちんともっている人はいないのか?」という驚きでもある。

 

 また比嘉照夫氏によれば、EM菌は神様のような存在だし、微生物のリーダー的存在とも言われる。そんな製品に自然発生的にカビや細菌が増殖し、黒い沈殿物をつくるというのは、黒い沈殿物をつくるカビや細菌に負けてしまったということか?

 EM菌は1200℃でも死滅しないで復活できるというので、製造工程の殺菌処理が低温すぎたのではないか? 何℃で殺菌しているのか?

 

 しかも、比嘉照夫氏は、沖縄本島でも「結界」(仏教用語で、仏道修行に障害のないように、一定地域を聖域として定めること。寺院などの領域を定めること。)になっているとする。EM研究機構の工場はさらに結界として強いだろう。

 そういうところで、自然発生的にカビや細菌が増殖し、黒い沈殿物をつくるのは、本当は沖縄本島は「結界」になっていないということではないか? そうなら比嘉照夫氏は自分の言説を取り下げるべきであろう。

 

 EM研究機構の発表では、

品質の改善と製造工程の見直しに関しましては、最短で3ヶ月程度を要する見込みです。

 とある。

 その後3年弱経って、「品質の改善と製造工程の見直し」はどうなったのか? 

 他のEM製品を含めて真摯に誠実に製造工程を見直してほしい。

 今回の原因についての調査の結果報告がないようだ。いつの段階で「カビや細菌が自然発生的に増殖し」たのか? など消費者に報告し、安心させることが必要なのではないか?

 

*EM研究機構様、ぼくも思い違いありましたら指摘願います。納得できる部分については書き直しをいたします。

 

誰が「光がなくてもタンパク質を分解する光触媒」を発明したのか?(【花粉を水に変えるマスク】関連)

 【花粉を水に変えるマスク】に使われているというハイドロ銀チタン® について開発者は誰かという疑問を述べておきます。

    本当に光がなくてもタンパク質を分解するかどうかはさておいての疑問です。

 

 この材料は岡崎成実医師の開発とされています。

 

 結論はすでに信州セラミックが以前から製造販売していた「アースプラス」と同じものでした!

 ちょっと見ていきましょう。

 

 ハイドロ銀チタン® は医療現場から生まれた
 https://drciyaku.jp/company/history/

 岡崎 成実「私は光触媒という技術に興味を持つようになりました。光触媒とは、有機物(タンパク質)を分解して水に変える技術です。私はこれを応用し、2004年には、花粉、カビ、ハウスダストや不衛生タンパク質といった小さなタンパク質のみに効果を発揮する弱い作用で、光がなくても分解する「ハイドロ銀チタン® 」の開発に成功しました。」 

 

 DR.C医薬の「花粉を水に変えるマスク」宣伝パンフで信州大医の新藤隆行教授は、岡崎氏の偉大な発見と述べています。

 岡崎先生のこのハイドロ銀チタン® の発見は、ある種の奇跡だと思います。研究者が、何千種類、いや、もっと多くの物質の中からひとつの有力な候補物質を探し出すことは、とても大変なことなんです。臨床現場の経験に基づいて、こういう新しい物質が生まれた。本当に偉大な発見だと思います。

 しかし、 ハイドロ銀チタン®は、信州セラミックの「earthplus TM」(アースプラス)と似ている、同じではないかとも思われました。

 岡崎氏が鼻にコヨリ状のハイドロ銀チタン® の論文でも出典無しで信州セラミックスがアースプラスについてしくみを説明した図をそのまま使っていました。(出典無し、宣伝用の図の引用は論文としてお粗末すぎますが。)

 

 すでに2005年に、岡崎氏が社長の株式会社レディドクターズ アンド バイオケミスト(本社: 東京都新宿区西新宿2-6-1、社長: 岡崎成実、資本金: 1億3千万円)が信州セラミックスの光触媒を使った化粧品を販売していました。この会社は今見つけられませんでした。次は信州セラミックスのサイトからです。

Cataliqua -- 当社の光触媒テクノロジーを応用した化粧品が登場しました 2005.04.26
http://www.shincera.co.jp/news/2005042601.htm

 もう13年前に岡崎氏と信州セラミックスは関係していたということです。

 そして、今、信州セラミックスは、2月22日は「ハイドロ銀チタン®の日」「ハイドロ銀チタン®で未来をつくるプロジェクト」の「ハイドロ銀チタン®原料の共同開発、共同試作及び実験を担う」企業の一員になっています。

 

 とても似た材料である「アースプラス」と「ハイドロ銀チタン」は同じなのか、似ているがアースプラスの性能を上まわるものとして岡崎氏がハイドロ銀チタンを発明したのかです。新藤隆行教授が言う岡崎氏の「偉大な発見」なのかどうかです。

 

 信州セラミックスがこの疑問に明確に答えています。

試験結果内の「earthplus TM」は、商標登録前のハイドロ銀チタン ®の仮名称であり、 「earthplus TM」と「ハイドロ銀チタン ®」は同じ成分からなる同一物質です。
https://drciyaku.jp/safe/toxicity/ 

 

 信州セラミックスのあゆみ
 http://www.shincera.co.jp/history/history.html
 を見ると、H17(2005)に次があります。

光触媒の欠点を補った新材料を開発に伴い、earthplusTM (アースプラス)ブランドを立ち上げる。

  これを既に紹介したように岡崎氏は2005年に化粧品に使って販売したのです。

 しかし岡崎氏のこの化粧品はもう販売の形跡も見つかりませんから売れなかったのでしょう(これはあくまでもぼくの推測です)。

 

 信州セラミックスはどんな会社だろうかと検索したら、キャリコネの「企業の年収・評判」に次がありました。

 2010年で、投稿は2012年ですから、今の様子とは大きく違うかもしれませんし、ネガティブな感じなので辞めてしまったのも知れませんので、そのまま受け取れないと思いますのであくまでも参考として捉えてください。

 「代理店営業 20代前半 男性 正社員 280万円 2010年度 自分の仕事に辛さや憤りを感じる時は、どういう時ですか?」

 https://careerconnection.jp/review/544060/kutikomi/

新規案件が多数ありライエンス供与しているが製品に根拠が無く受注に至らず苦戦する。
医療向けやコスメに製品を開発するが、部外医薬品扱いとなりグレーゾーンでの販売に至る。
また、薬事法に触れないと試行錯誤するなかで保健所からマークされている。
国内取引では三流会社に留まり、海外では相手にされない。

 「職場の雰囲気、イベントやローカルルールなど、社風をよく表すエピソードを教えてください。」について同じ人が答えています。

親族経営であり社員の意見は聞く耳を持たず、少数社員だが仲間意識はない。
一部の社員はとても好感がある。
また、総務は人としての対応が悪く常識がない。
時間外労働であっても経営難の為残業手当は無し、休日であろうと社長から呼び出され雑用させられる。もちろん休日手当は無し。

 

 この社員(元社員かもしれません)のいう「新規案件が多数ありライエンス供与しているが製品に根拠が無く受注に至らず苦戦する。」ことが、今回、岡崎氏が大々的に取り上げたことで大きく変わったのかも知れません。 

 

 信州セラミックスが何十年も育ててきた材料が、岡崎氏が開発(信州大医の新藤隆行教授は「偉大な発見」)になるというのは、企業のプライドがないように思えます。

 また信州セラミックスが「アースプラス」と「ハイドロ銀チタン」が同一物質ということが本当なら、岡崎氏が発見したことは嘘になるのではないでしょうか。

 この辺りは大きな疑問です。

 

 信州セラミックは医療現場用にマスクも販売していましたが今は販売停止しています。販売時は抗菌性を売りにしていました。

アースプラス製品販売終了のお知らせ。 (2017.10.10)
http://www.shincera.co.jp/img/earthplus_20171010.pdf

 

 もともと信州セラミックスは材料はつくっていても、マスクや空気清浄機などの製品は他社に製造委託しています。販売停止は岡崎氏の会社の「花粉を水に変えるマスク」の販売と関係があるのでしょう(あくまでもぼくの推測です)。

 

*別のことですが、「アースプラス」=「ハイドロ銀チタン」が「光なくてもタンパク質を分解する」論文はどこにあるのでしょうか? 根拠を知りたいです。

*2018年03月23日の拙ブログ「花粉を水に変えるマスク」根拠論文を批判したら医学部教授から集団訴訟と脅された「騒動」
 http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/03/23/102352
*【花粉を水に変えるマスク】は100%のニセ科学ではないが…今の状態ではニセ科学と言われてもしょうがないと思う
 http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/03/25/103608

『理科の探検(RikaTan)』誌4月号「特集 ニセ科学を斬る! 2018」

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「かけ算には順序がある」と教える教師たち
患者のための「ニセ医学」の傾向と対策
蔓延るインチキがん治療
親学のウソ
EMの2つの顔など。

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http://blog.hatena.ne.jp/samakita/samakita.hatenablog.com/edit?entry=17391345971619809178

【花粉を水に変えるマスク】は100%のニセ科学ではないが…今の状態ではニセ科学と言われてもしょうがないと思う

【花粉を水に変えるマスク】について左巻健男の意見を追加しておきたい。

 

 2018年03月23日の拙ブログ「花粉を水に変えるマスク」根拠論文を批判したら医学部教授から集団訴訟と脅された「騒動」
http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/03/23/102352 

は、いつもは1日数十~数百程度の閲覧数なのに、ここのところ1日に何万もの閲覧数があった。

 

 ぼくは100%のニセ科学とは言えないと思う。
 光触媒に抗菌性はある。タンパク質を変性させる性質はある。スギ花粉の表面の一部は変性させたり分解する可能性はある。これらは接触や光の存在が条件であり、時間も必要である。

 

 しかし今花粉を水に変えるという根拠になる論文・報告でまともなものがない。1つ論文があったが非常にお粗末だった。それが桑満おさむ医師が批判したものだ。

 

 今の状態でニセ科学と言われても仕方がない面がある。そういう状態で大々的な宣伝がなされ、批判すると関係者らしい人(信州大医の新藤隆行教授)から訴訟をちらつかされる。

 

 そのやり方は異常である。

 ミズノ、はるやま、福助、ワコールなどの企業名が出ていたが、コラボ40社の一員なのか? 40社で集団訴訟も進行中などということが関係者の1人から出ていたが後の伝聞では新藤教授の「勇み足」のようだ。しかし、40社が訴訟についても話をしているということはよくわかった。本当の誹謗中傷・デマを流されたら訴訟があるかもしれないが、今回は初めから根拠も示さないでイメージ図で花粉を水に変えるなどと言うキャッチコピーで商品を大々的に宣伝というのには、批判が出るのは当然のことだろう。

 根拠があり、効果もあるならそんな批判は吹っ飛んでしまい、爆発的に売れていくだろう。

 そんな訴訟のことが関係者の1人からもれ出るというのは40社の信頼度が非常に下がると思われるがいかがなものか。穿った見方をすれば批判が出るのを初めから想定して花粉を水に変えるという景表法案件になるようなキャッチコピーを考えたのかと思う。

 

 そのマスクには疑問が多々ある。


・鼻回りの漏れ込みを防ぐような形態ではないようだ。

 

・ハイドロ銀チタンとやらは本当にスギ花粉そのものを分解して水などにどの程度変えるのか?

 

・キャッチした花粉を分解したとして4層中3層目では分解しようがしまいが鼻に影響しないだろう。

 

・宣伝パンフには信州大医の新藤隆行教授や元ソニーの出井氏の体験談がある。そういうレベルで消費者を釣るのはニセ科学の会社がよくやることだ。

 

 花粉をキャッチするだけならふつうのマスクの、鼻回りなどの漏れ込みがしにくいほうがずっと安価で効果的だと思う。
 ぼくは花粉症だがそういうマスクを購入した。

 形状も改善してほしい。

 

 まずはキャッチコピーがどの程度本当かの根拠を示してほしい。

 

 最も簡単にやれて結果がわかりやすいのがそのマスクについたスギ花粉が時間と共にどうなるのかを走査型電顕で見ることだ。今日明日にもできよう。前例はダイキン山形大学の共同研究があるから参考にするとよい。

 

 根拠を出してから宣伝をしてほしい。
 簡単な実験もアドバイスしておいたのでぜひ取り組んでほしい。
 再度言うが今の状態はニセ科学と言われてもしょうがないし、消費者庁案件ではないか。
(以上)

新刊! 左巻健男『面白くて眠れなくなる物理パズル』PHP &左巻健男編著『身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本』明日香出版社

 現在、左巻健男著、編著では新刊として、

『面白くて眠れなくなる物理パズル』PHP

 と

『身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本』明日香出版社

 が書店に並んでいます。
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左巻健男『面白くて眠れなくなる物理パズル』PHP

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あなたは解ける? 謎に満ちた物理のはなし。

物理学は、いうまでもなく自然科学の一部門です。物理学が扱うのは、小さいものは素粒子や原子、大きいものは宇宙まで、自然全部が対象といっていいでしょう。そして、私たちの身の回り現象の背景には、物理の法則がしっかり関係しているのです。

本書では、パズル(クイズ)という形式を入り口にしています。各エッセイの冒頭に掲げられた問題を考えながら、読み進めてください。「ここにも物理法則がある! 」という興味深い発見があり、気がつくと、物理への知見が深まっていくことでしょう。

○本書の目次より/フラスコ内に水は落ちるのか?/夕立後の虹の見つけ方/赤ちゃんには聞こえる音/花粉とアインシュタイン/対流と炎の形/長すぎるストローとジュース/パスカルの原理と道具たち/乾電池70個を直列につなぐ/モーターから音楽は鳴るのか?/こっくりさんはなぜ動く?…
https://www.amazon.co.jp/%E9%9D%A2%E7%99%BD%E3%81%8F%E3%81%A6%E7%9C%A0%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E7%89%A9%E7%90%86%E3%83%91%E3%82%BA%E3%83%AB-%E5%B7%A6%E5%B7%BB-%E5%81%A5%E7%94%B7/dp/4569837794/ref=sr_1_1/358-4946328-1768411?s=books&ie=UTF8&qid=1521683603&sr=1-1&refinements=p_27%3A%E5%B7%A6%E5%B7%BB+%E5%81%A5%E7%94%B7

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左巻健男編著『身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本』明日香出版社 

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本書は、次のような人たちに向けて書きました。
・めずらしい生き物もいいけど、もっと身のまわりにたくさんいる「身近な生き物」について知りたい!
・教科書や図鑑のような解説ではなく、「私たちの生活とその生き物がどう関係しているのか」がわかるようなおもしろ知識を知りたい!

私たちの日常は、あまりにも生き物だらけだ!
本書は、身近にいる生き物を、
小さなものはウイルスから虫や鳥、
大きなものはクマやマグロまで、
そしてもちろん私たちヒトもふくめて、ぜんぶで63とりあげました。

生活の中にいつも登場する生き物の"おもしろい話"がいっぱいです!
そういえば疑問に思うこと、いわれてみれば気になること、そんな生き物のナゾにせまります。
・ゴキブリは3億年前から変わらない「生きた化石」?
・ミミズはなぜ夏の炎天下で干からびているの?
・地球史上最大の昆虫はトンボだった?
伝書鳩はなぜ手紙を届けられるの?
・なぜウグイス色は黄緑色と思われている?
・多量の汗をかくのはウマと人間だけ?
・高級和牛はほぼ1種からつくられている?
カルガモはなぜ春になると引っ越しするの?
・カエルは胃袋をはき出して洗うって本当?

思わずだれかに話したくなる!
 教科書や図鑑のような解説ではなく、「どう身近なのか」「私たち人間との関係性」を軸にして、「へ~そうなんだ」と思える話がたくさん登場します。
 暮らしに役立つ生き物の知識が、毎日の生活に彩りを与えてくれる、そんな1冊です!


https://www.amazon.co.jp/%E8%BA%AB%E8%BF%91%E3%81%AB%E3%81%82%E3%81%B5%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%8C%E7%94%9F%E3%81%8D%E7%89%A9%E3%80%8D%E3%81%8C3%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E6%9C%AC-Asuka-business-language-book/dp/4756919596/ref=sr_1_2/358-4946328-1768411?s=books&ie=UTF8&qid=1521683603&sr=1-2&refinements=p_27%3A%E5%B7%A6%E5%B7%BB+%E5%81%A5%E7%94%B7

 

「花粉を水に変えるマスク」根拠論文を批判したら医学部教授から集団訴訟と脅された「騒動」

 ぼくはスラップ訴訟に敏感だ。なぜならジャーナリストで大学客員教授という人(DND出口俊一氏)から仕掛けられて闘った経験があるからだ。当初、なぜ出口氏がEM菌への批判者に異常とも見える攻撃をするのかは謎だった。後で出口氏が「EM研究機構顧問」だったことがわかった。
 この裁判はぼくの完全勝利で終わったが、経緯は、『ドキュメント スラップ名誉毀損裁判 EM菌擁護者と批判者の闘い』 左巻健男著  にまとめておいた。
 A5 表紙込20ページ 200円(税抜)
 http://ankokudan.org/d/d.htm?detail099-detailread-j.html

 

 さて、そんなぼくのところに、五本木クリニック院長桑満おさむさんから、ハイドロ銀チタンのマスクを「研究中と称する信州大学の医学部の教授に「ブログを削除しろ、じゃないと次のステージに行くよ」とメッセージが来ています。」と連絡があった。

 

 一体何なんだろうと思った。「花粉を水に変えるマスク、訴訟までちらつかせ始めたか。」と天羽優子さんのブログを紹介したものがあったので天羽ブログを読んだ。
 http://www.cml-office.org/pseudoscience/topics/hats.html

 

 また、花粉を水に変えるマスクの宣伝パンフを見ることができた。そこに、信州大学大学院医学系研究科循環病態学講座の新藤隆行教授が、その宣伝パンフにその軟膏を鼻に塗ったら「劇的に鼻炎の症状がよくなった」「マスクで鼻づまりがラクになった」と体験談を出して、いま研究室で研究中とあった新藤教授は花粉を水に変えるマスクの関係者の1人だとわかった。

 

 ぼくは、「体験談からそう言うのは科学者ではないなあ。パンフの実証データも対照がないし、結局マスクが4層構造だからだろっていうもの。」と思った。
 マスクが4層構造で不織布2層を入れてあるからそれが効いているように思える。

 

 信州大医の新藤行教授はそれで鼻炎が改善したと体験談を述べているが、ハイドロ銀チタン層は4層の3層目。そこで分解しても通りぬけたり、回りから入り込んだ花粉に作用できないからほぼ無意味ではないかと思う。
 4層マスクの3層目で、コヨリ状で差し込んでいないで非接触だ。離れているハイドロ銀チタン層から、どう鼻炎に作用するのか? 疑問は多い。

 

 また、マスクの性能については一般に誇大なのが多い。
 いくら4層にしてもいくら何か添加してもまわりからの漏れ込みが多い。
 マスクの漏れ込みとは? 防じんマスクの知識
https://youtu.be/5CBONr3Y8n8?list=PLCs6NenGb10qinW7SukHbIBwgPVHiaPXA

 

 理科の探検(RikaTan)誌2018年4月号にもスラップ訴訟などについて書いて貰った、消費者問題に詳しい川村哲二弁護士は、「花粉を水に変える?」で、次のように述べている。
 「私は科学者ではありませんので、ここで意見は差し控えたいと思うのですが、消費者庁は、一刻も早く、不実証広告制度(景品表示法7条2項)を使って、関係企業に対して、「花粉を水に変える」ことについての根拠資料を提出するよう要求すべきかと思います。もちろん、それなりの客観的な裏付けが出てくれば、それでよし、ですが、もし十分な裏付け資料がないとすれば、不幸な消費者が多数出てくることになりますので、消費者庁におかれては迅速な対応をお願いしたいと思います。」
http://stuvwxyz.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-7db3.html


 少なくても今のところ、花粉を水に変えるマスクに十分な裏付け資料はない。それなのに大々的な宣伝がされている。

 

 新藤教授は、ぼくの友人・知人ら(科学者)にもメールを出したりしていることがわかった。批判を控えてくれと。
 そのメールは、相手によって違うが、天羽さんへのものが公開されている。
 先ほど出した天羽ブログ「花粉を水に変えるマスクに飛びついてはいけない【追記変更あり】」
 http://www.cml-office.org/pseudoscience/topics/hats.html 「「花粉を水に変えるマスク」をめぐる追加の議論」
 http://www.cml-office.org/pseudoscience/topics/htms-2.html

 

 新藤教授からの桑満さんへの連絡は、ついにDR.C医薬およびコラボ企業40社より集団訴訟が進行中というものになる。
 「未だに検討して頂いたはずのブログの方の修正を頂いておりませんが、すでにツイッターやネットニュースを通じて、多くの人に先生を震源とする風評が拡散されてしまいました。弁護士との協議の結果、DR.C医薬およびコラボ企業40社より、五本木クリニックに対する集団訴訟を行わせて頂く様に進行中です。よろしくお願い致します。」

 


 ぼくの友人・知人ら(科学者)には丁寧な言葉で「花粉を水に変えるマスク批判を控えてください」というものだったが、桑満さんにはだいぶ激しい。ぼくがそれを指摘すると、桑満さんは「私は単に一開業医ですから」と言っていた。

 

 ぼくは、どんなことを書くと信州大医の新藤教授から削除要請や訴訟云々が来るのかと読んでみたら、桑満さん、当然の指摘をしているだけではないか!
 「花粉を水に変えるマスク、その効果は医学論文で明らかに・・・なってないよ!!」

   https://www.gohongi-beauty.jp/blog/?p=24654  

 

 その岡崎氏の医学論文とやらはお粗末なものだ。花粉を水に変えるマスクの効能の根拠とならない。出典のない図があるがそれは信州セラミックスの製品の概念図だ。図に出典がないだけでもお粗末だ。

 

 新藤教授はハイドロ銀チタンを岡崎医師の「偉大な発見」のようにいうが、信州セラミックスの製品とどこが違うのか。今は共同開発しているとのことだが。

 

 依然として謎なのが、いまハイドロ銀チタンを研究中というだけの新藤教授が「花粉を水に変えるマスク」の説明や表現に批判的な科学者らや桑満さんに、なぜここまで執拗に、しかも桑満さんには異常とも言えるほど過激に批判を封じようとするのか? ということだ。
 「私は、本製品の開発協力を行なった関係もあり、…連絡をさせて頂いた次第です。」とするが、開発協力を行なった関係者の1人だというだけで、ここまでやるのはなぜか?

 

 天羽さんはブログ記事に次のように述べている。
 「こういうのは権利者が直接主張するべきことであって、新藤教授が伝えるのは余計なことでしょう。また、個人に対して40社で訴訟するぞってのは、SLAPP訴訟ではないでしょうか。その予告をして黙らせようというのであれば、商品のネーミング云々とは別に、社会的非難を受けるのは企業の方です。ぜひともその40社の名前を明らかにしていただきたいものです。そういうことに名前を連ねるような会社だということは、科学云々とは別に、社会に周知されるべきです。」


 天羽さんへの返事からは新藤教授の勇み足のようだ。そんな勇み足を新藤教授がなぜするのかは疑問のままだった。

 そこに新藤氏と親しく、当初からアドバイスをしていたという人が新藤氏の代弁的なことを述べた。新藤氏とよく連絡をとりあっているようだ。
 新藤教授は、「動揺されてしまって、そのような行動になってしまわれたのだと思います。ご反省されてました。」ということだ。


 桑満さんに、「訴訟の件の話は、私もするべきではなかったと反省」という連絡が来たとのことだ。


 なぜ訴訟云々をしたのか未だ謎だ。しかも、天羽さんの「40社を明らかにして」という要望にも応えられない。

 反省するのはいいだろうが、新藤教授が桑満さんらにしたのを「心の動揺」とされても、なぜ動揺したのかは疑問のままだ。


 新藤教授はハイドロ銀チタン関係企業の弁護士とも協議できる中心メンバーの一人とみられる。
 メイン出資者の1人? or 多額の研究費を貰っている? or 批判側を封じることで見返りが相当ある?…いったいなぜなのか?
 企業の指令の下に動いたのか? 
 勝手に踊ったのか? 
 何をどう反省したのか?

 今後これらに応じた見解を出してくれること期待する。


*友人らが次は左巻健男さんが集団訴訟の対象じゃないのかと言われているが…。

「@Mt_Hyotan: 仮説(論文)の是非については、裁判ではなくて学問の場でやって欲しいよねぇ  」に強く同意。

*花粉から抽出のアレルゲン溶液中のアレルゲンを分解したところで、花粉そのものを分解とは雲泥の差。ダイキンと山形大医の共同研究でもプラズマ放電の千倍強力な放電でも花粉は簡単に分解できないで何日かかかっている。

*【花粉を水に変えるマスク】は100%のニセ科学ではないが…今の状態ではニセ科学と言われてもしょうがないと思う
 http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/03/25/103608

*誰が「光がなくてもタンパク質を分解する光触媒」を発明したのか?(【花粉を水に変えるマスク】関連)
http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/03/27/113155

 

【追記2018/5/02】

 今後の「ハイドロ銀チタン」素材の利用について、ぼくの推測を述べておこう。あくまでも推測である。

 「花粉を水に変えるマスク」はあくまでも「ハイドロ銀チタン」の素材利用のほんの入り口だろう。マスクで重要なのは、不織布などのフィルーター機能とマスクリーク(空気漏れ)が少ない形である。ぼくの見るところ、「ハイドロ銀チタン」マスクは、マスクリークへの対策が弱いような形だ。だから、ずっと格安でもっと花粉吸入を防止するマスクがある。

 マスクで儲けるのはなかなか厳しいだろう。

 

 マスクで「花粉を水に変える」とキャッチが浸透すれば、次は1つの製品で数万円で売れるものを考えるだろう。

 それをぼくは小型の空気清浄機だと推測する。すでに信州セラミックスはフィルターにアースプラスを使った空気清浄機を医療現場に売っている。きっと小規模な医院や病院は院内感染への対策で抗菌や殺菌をうたうものが適当に安ければ購入するかも知れない。

 さらに一般家庭でもアレルゲンを分解するというキャッチコピーで(アレルゲンを水に変える!)売れると思うだろう。

 その種の空気清浄機はすでに大手会社などが2万円台で出しているが、「花粉などアレルゲンを水に変える!」ということが浸透できれば、もう少し高価格でも何十何百万台の市場性があると考えるだろう。

 それには既存の大手の空気清浄機と差別化する必要もある。「花粉などアレルゲンを水に変える!」のうたい文句だけではなく、厚労省の医療器具認定が受けられれば万全だろう。

※あくまでもぼくの推測である。

『暮らしの中のニセ科学』平凡社新書の誤植:アミダグリン→アミグダリン

 左巻健男『暮らしの中のニセ科学平凡社新書Kindle版で、174ページ、アミダグリン→アミグダリン

*いま旅行中で確認できませんが紙版でも同様だと思います。

ぼくのミスです。すみませんでした。訂正してください。

 

 

左巻健男『面白くて眠れなくなる物理パズル』PHP、3月20日(火)初版!(その少し前に発売されると思う。)

3月20日(火)初版!(その少し前に発売されると思う。)

面白くて眠れなくなる物理パズル 左巻 健男

アマゾン  https://www.amazon.co.jp/dp/4569837794/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_10VQAbJW86679 あなたは解ける? 謎に満ちた物理のはなし。

物理学は、いうまでもなく自然科学の一部門です。物理学が扱うのは、小さいものは素粒子や原子、大きいものは宇宙まで、自然全部が対象といっていいでしょう。そして、私たちの身の回り現象の背景には、物理の法則がしっかり関係しているのです。

本書では、パズル(クイズ)という形式を入り口にしています。各エッセイの冒頭に掲げられた問題を考えながら、読み進めてください。「ここにも物理法則がある! 」という興味深い発見があり、気がつくと、物理への知見が深まっていくことでしょう。

○本書の目次より/フラスコ内に水は落ちるのか?/夕立後の虹の見つけ方/赤ちゃんには聞こえる音/花粉とアインシュタイン/対流と炎の形/長すぎるストローとジュース/パスカルの原理と道具たち/乾電池70個を直列につなぐ/モーターから音楽は鳴るのか?/こっくりさんはなぜ動く?…

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ほぼ決定:理科の探検(RikaTan)誌10月号:特集「トンデモ・オカルト・カルト」(仮題)の企画

左巻健男@RikaTan編集長です。

以下の企画がほぼ決定しました!

 

理科の探検(RikaTan)誌10月号:特集「トンデモ・オカルト・カルト」(仮題)の企画開始(その2)
http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/03/02/161851

 

2p 左巻健男・特集について(オカルトとカルト含む)
4p 桝本輝樹・科学とオカルト-再興の歴史を探る
6p 左巻健男・TOSS(教育技術法則化運動)向山洋一氏が嵌まったオカルト トンデモ波動・水伝・EM…
4p 左巻健男・トンデモ「縦波重力波」提唱の故関英男氏の愉快な人物像
4p 左巻健男・手かざし療法の無能力を見抜いた9歳・女の子の研究
4p 上川瀬名・話題の地震予知研究は本物かトンデモか
4p 福賴尚志・カルト事件との遭遇体験
4p 小波秀雄・ノセボ・プラセボ効果
4p 小波秀雄・オカルト現象が見えてしまう「幻覚」
4p 高橋昌一郎 ・ジェイムズ・ランディのデバンキング:プロジェクト・アルファとカルロス事件
4p 藤倉  ・幸福の科学のオカルト教育の実態

以上計44p

【過去のカルト・オカルト事件のポイントをふり返る】
3p  藤倉  ・オウム真理教事件
3p  藤倉  ・霊能者宜保愛子氏騒動
2p  藤倉  ・奇跡の詩人騒動
2p  藤倉  ・ライフ・スペース事件
2p  藤倉  ・パナウエーブ・白装束集団事件
3p  藤倉  ・統一協会統一教会霊感商法事件
3p  藤倉  ・法の華三行霊感商法事件
2p  藤倉  ・宗教団体・20世紀ファーム研究所事件(マコモ神社)

以上計20p

左巻健男は6月末あたりまでは【本を書く生活】

左巻健男は今後4月以降に出る本の執筆・編集を進めます。その間にさらに新しい企画がはいってくるでしょう。

 

左巻健男は6月末あたりまでは【本を書く生活】
http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/03/10/164714
【3月に出る本】
左巻健男『面白くて眠れなくなる物理パズル』PHP
左巻健男編著(青野裕幸・左巻恵美子との共著)『身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本』明日香出版社(8回増刷した『身近にあふれる「科学」が3時間でわかる』のシリーズ2弾!)
左巻健男・山下芳樹・石渡正志編著『授業をつくる! 最新小学校理科教育法~2017学習指導要領準拠~』学文社
【4月か5月に出る本】
・『まだまだ身近にあふれる「科学」が3時間でわかる』明日香出版社
【5月か6月に出る本】
左巻健男『おもしろ理科授業の極意』東京書籍
【6月か7月に出る本】
・『身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本』
【9月に出る本】
・『授業をつくる! 最新中高校理科教育法~新学習指導要領準拠~』(仮題)東京書籍

左巻健男は6月末あたりまでは【本を書く生活】

 今月出る編著(青野裕幸・左巻恵美子との共著)『身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本』明日香出版社の校正が終わり、明後日印刷所入り。

 本書は、次のような人たちに向けて書きました。

・めずらしい生き物もいいけど、もっと身のまわりにたくさんいる「身近な生き物」について知りたい!

 

 さっき、『まだまだ身近にあふれる「科学」が3時間でわかる』明日香出版社の自分の担当分20テーマ/全55テーマを書き終えた。

 本書は『身近にあふれる「科学」が3時間でわかる』の続編だが、内容はかなりパワーアップしている。

 前書と共に地道に読まれる本になるといいなあ。全書はすでに8回増刷した。

 

 3/11の週には『面白くて眠れなくなる物理パズル』PHPが出るだろう。
 本書は単行本・文庫を合わせて5万部になった『面白くて眠れなくなる物理』の続編的なもの。
 同様に地道に読まれるといいなあ。

 

 左巻健男・山下芳樹・石渡正志編著『授業をつくる! 最新小学校理科教育法~2017学習指導要領準拠~』学文社 3月中旬発行 ISBN978-4-7620-2772-7
 これから、『授業をつくる! 最新中高校理科教育法~新学習指導要領準拠~』(仮題)東京書籍を開始。

 

 11日から19日までは『おもしろ理科授業の極意』東京書籍 のゲラを見る。
 中学理科の授業がメインだが小学校や高校でもそのスピリット、考え方は参考になるだろう。左巻健男の理科授業論のまとめになる。今のところだと370~380pにはなる。少し削ぎ落とそう。

 

 あと決まっていて今後書いていくのは単著の中学生物・地学の学参ものと編著の『身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本』。

 6月頃までは理科授業本、中高理科教育法と共に進めていく。その後はできれば新書を書きたい。
 きっと今年の後半も【本を書く生活】を送ることになるだろう。

面白くてやさしい微生物の本の企画

 近い内に面白くてやさしい微生物の本を書こうと企画を立てている。

 友人達何人かと進める予定だ。6,7人かな。

 出版社で企画会議を通ったら執筆者MLを設置して、企画をもっとよくする。そして短期に書き上げようと思う。

 

第1章 いつも私たちの体にいる微生物(常在菌)
・人体常在菌とは?
・皮フにいる微生物
・表皮ブドウ球菌
・肌を守る皮フ常在菌
・抗菌グッズって結局なんなの?
・抗菌グッズっていいの悪いの?
・口の中にいる微生物
・お口の臭いのもとをつくる口の中の菌
・虫歯をつくる菌
・大腸など消化管にいる微生物
大腸菌は危険?
・善玉菌・悪玉菌と日和見
・おならの量と成分
・自分の大腸内でできる>>水素水の水素
・イモを食べるとおならが出やすい?
・乳酸菌は体にいいの?
・腸は第二の脳?
・健康な人のウンチ(量、硬さ、太さ、粘り気)
・ウンチの色チェック
・ウンチの形チェック
・腸内細菌と食物繊維

第2章 おいしい物をつくる微生物
・発酵と腐敗
・発酵食品
・パン
・ヨーグルト
・紅茶、ウーロン茶など発酵茶
・キムチ
・味噌
・しょうゆ
・チーズ
発酵バター
・納豆
・漬物
・塩辛
・カツオ節
・ザーサイ、メンマ
・日本酒
・ビール
・ワイン
・うまみ調味料
・酢
・食べる微生物

コラム カビを防ぐ(食品 お風呂)

第3章 微生物からクスリや燃料をつくる
ペニシリンの発見
抗生物質(いくつかの項)
・耐性に立ち向かう
・ワクチン(いくつかの項)
・石油と微生物
・微生物でメタンをつくる バイオマス
・水素社会を展望して微生物で水素をつくる

第4章 自然界の分解者としての微生物
・微生物ってどんな生物?
・微生物はどこにいるの?
・特殊な環境にもいる微生物
・地球の生い立ちと微生物
・生態系の中の微生物
・自然界の掃除屋さん
・微生物が物質を分解するとは?
・下水処理で活躍する微生物
・下水処理の活性汚泥法
・水道水をつくる浄水場の微生物利用
・悪臭処理の微生物利用
・堆肥化の微生物利用
・土壌汚染処理の微生物利用
・多くのプラスチックなど微生物で分解できない物質
・トンデモな微生物 EM(通称EM菌)という微生物群(いくつかの項目)
・微生物の体内で低温核融合がおきるというトンデモ主張

第5章 食中毒をおこす微生物(+対処)
・食中毒をおこす細菌
黄色ブドウ球菌
ボツリヌス菌
腸炎ビブリオ
サルモネラ
カンピロバクター
・病原性大腸菌 
・食中毒をおこすウイルス
ノロウイルス
ロタウイルス
・カビによる食中毒

第6章 病気をおこす微生物(+対処)
・“うつる”病気 感染症コレラ ペストの話含む)
・風邪
・インフルエンザ
・化膿
結核
帯状疱疹
・単純ヘルペス
・肺炎
・風疹
赤痢アメーバ赤痢
エイズ性感染症
・レジオネラ症
・A型肝炎 E型肝炎
・人畜共通感染症 狂犬病エキノコックス
・ペットを病気にする微生物
・植物を病気にする微生物

理科の探検(RikaTan)誌10月号:特集「トンデモ・オカルト・カルト」(仮題)の企画開始(その2)…

    左巻健男@理科の探検(RikaTan)誌編集長です。
 現在、理科の探検(RikaTan)誌では、10月号の企画を立て始めました。
 特集は、「トンデモ・オカルト・カルト」(仮題)あたりです。

 霊、外気功、フリーエネルギー、占星術、手かざし、高次元、奇跡のリンゴ、イグノーベル賞のお笑いテーマ、気象兵器、地震兵器、トンデモ主張科学者…

 2019年4月号のニセ科学よりも軽い、お笑いできるようなものをと思っています。
 RikaTan委員に対して「6/25締切ですから、学習して書いてみようと思う人の応募をお待ちします。」と書きました。

 ぼくはいくつか書こうと思っています。
 今書こうと思っているのは次です。
・TOSS(教育技術法則化運動)向山洋一氏が嵌まったオカルト
・トンデモ「縦波重力波」提唱の故関英男氏の愉快な人物像

 他に興味あるのは、思いつくままにあげると、
・カルトと破壊的カルト
幸福の科学
法の華事件の顛末
オウム真理教信者の現在
・宇宙へ行ってきたと称する人
・宇宙人に連れ去られた人
・未発見動物学 UMAの世界
・テレパシー
・ミステリーサークル騒動
・霊に惑わされる日本人
ニュートンも嵌まった錬金術
・心霊写真
・易者の暮らし
・奇術研究家ランディの活動
・インドのサイババとは結局何だったのか
・金縛りの原因
・除霊商法
霊感商法