左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

「あなたって、いつも旅のことを考えているのね。」

 昨年の『RikaTan(理科の探検)』誌11月号「編集長コラム」の一部。そういえばぼくは今冬のネパールのことを考え、春にいつ西表島に行こうか、ボルネオはいつがいいか、などと考えている。
 以下を書いたのは昨年の9月。


【引用開始】この夏のぼくの旅は、上海に皆既日食を見に行ったこと(雨で皆既
日食そのものは見ることができませんでした)、長野県伊那でジビエ料理(狩猟で得たクマ、イノシシ、シカなどの料理)に舌鼓を打ち、天竜下りを楽しんだこと、インドのラダックでチベット仏教のゴンパめぐりをしたり、6千、7千mの山々の谷(3千余m)をまわったりしたこと、炭酸泉で有名な大分県の長湯で温泉を楽しんだこと、そして富士山に登山したことで終わりました。
 最後の富士山登山は、9月5-6日のこと。これを書いているのは9月8日で、未だ筋肉痛が残っています。

 学生時代は、とても貧乏で、仕送りもなく、アルバイトに明け暮れて、旅行など考えもしませんでした。
 教育系学生ゼミナールのような全国規模の集会があると、会場の教室のカーテンにくるまって寝たのを思い出します。といっても全国規模の集会に参加したのは4年間で数えるほどです。
 教員になり、少し収入があるようになると、あちこちの理科の研究会の前後に登山などをするようになりました。
 今は、自分で計画を立てる場合に加えて、ときどき先生方の理科研修会や一般向けの「ニセ科学」講演会に呼ばれて出かけていくついでになんかないかと考えています。見所やら山やら温泉やらでおもしろいところがないかと調べ始めるのです。
 ツレが定年退職したので、一緒に行くときもあります。この夏の上海とラダックは一緒でした。
 夏が終わったばかりなのに「今度の冬は南インドにいくぞ」と頭は次の長期の休みにどこに行くかでいっぱいに。
 ツレにそんな話ばかりするものだから「あなたって、いつも旅のことを考えているのね。」といわれます。「いや、ときどき仕事のことを考えたり、仕事をやったりしているよ。」と答えます。仕事は締切が過ぎたものがたくさんたまっているし、次々と新しく入ってきます。「何とか締切が過ぎたものだけでも終わりにしないと…」と思いつつ、現実逃避で、頭は旅のほうへ。
 そうして、仕事と遊びのバランスをとっているのだと思いたいです。【引用終わり】