教師のための精神衛生法~教師生活で心をやられないようにするために~
http://samakita.hatenablog.com/entry/2018/07/08/233323
*今は、ただ仕事の処理速度をあげてもどうしようもない仕事量がある場合もありそうだ。以下は未だそれで対応できたいい時代だったということかもしれない。
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教員が超多忙状態から抜けられず辞めたい等というTwをいくつか読んだ。
中高教諭を26年間やった俺からは20~40年前くらい前の現場と今の現場はだいぶ違うんだろうなと思った。
俺は新任ですぐ組合に入り、その後分会長や支部青年部長もやって管理職にある意味盾突けたのは大きいかな。管理職を恐れない20歳台教員だったw。
それと当時は少なかった大学院出で理科教育に一寸自信もあったし、理科サークルには幾つか参加して授業力もあげていたので、校内で理科を自由にやれた。
当時同僚に「理科はいいわねえ、おもしろい実験があって」とか「この学校に毎日喜んで学校に来ているのは左巻さんくらい」といわれた。
部活(ソフトテニス)ももっていたし生活指導部だったがメインはあくまで授業だと思っていた。
雑務的なことは徹底的にスピーディに処理した。
授業メインでいろいろ工夫したので年上の理科の同僚に「左巻さんはいいよなあ、力があるから。自分は教科書を教えるだけで精一杯」と愚痴られた。
新任の後半に理科教育雑誌の編集委員になった。時々そこに記事を書くようになった。
公立に8年勤務後、東京大学教育学部附属中・高等学校教諭に異動できたのはそんな業績も認めてくれたからだろう。
教員生活は徹底的に理科教育をメインに回っていった。
東大附属から京都工芸繊維大学教授に異動するまでソフトテニスの顧問だったが試合引率でも試合を見ないで理科の本を読んでいた。申し訳なかったが俺が顧問なので部活が存続できた。それを部員によくいっておいた。
理科の授業以外のことは8割主義とかでやっていた。
学級は自分が楽しいと思うことで活動。
仕事は完全を目指さない。
目指すのは速さだ。見直さない。管理職に見て貰って指摘されたら直せばいいと真っ先に通知表とかをつくって出した。
例えば通知表所見はもの凄い集中力で3時間程度で記入したかな。
密かに8割主義で笑って誤魔化すをモットーにしていた。鬱になりやすい心を持っていたので後悔はしないようにした。終わってしまったことはもういい、少し反省して前へ進むしかない。
俺はそれで中高教諭をやってきたから「学校の仕事を一生懸命しない」といわれた。そう、俺にとっての雑務は本当に短時間で片付けるんだよ。
「外の仕事ばかりしている」とも。これは本や雑誌、検定教科書を書いたりしていたからか。
俺は現場にいたとき職員室に遅くまで残っているのは「仕事ができない人」と思っていたよ。
こんな俺のアドバイスでは今多忙に苦しんでいる人には役立たないかな。俺は授業がよければ(生徒の学ぶ権利を保障する授業)生徒との関係、学級もよくなると思っているんだ。